特選小説での45作目の短編。

 今回のテーマは自由だったため、以前からネタ帳にストックしてあった「誤配もの」を選びました。ちょうど依頼をいただいたタイミングで、実際に我が家に誤配があったってのも影響してますね。

 今作は、いつもに比べ、私の実体験比率がやや高めになってます。……いや、こんな美人大家さんなんて、人生で一度も遭遇したことありませんがね!似た経験は実際にありましたが。別にロマンスには発展しませんでしたが。

 実体験を元にしているし、結構前から書こうと思っていたアイディアだったから、プロットは比較的すぐにできました。が、執筆に入ると一つの問題が発生。

「これ……誤配じゃなくて、電マがメインテーマになってね?」

 当初は「大人のオモチャ」ってだけだったのが、電マにしたため、なんかそっちにどんどんキャラや展開が引っ張られてしまいました。

 途中からは、

「ま、これはこれで!」

 と開き直って、タイトルもこんな感じに。

 担当さんからも、誤配よりも電マメインですよね、と、当然のツッコミが。そりゃそーだ。すんません。

 あ。ヒロインと主人公の名字の元ネタはもちろん、私のご贔屓チームのエースです。いつか使ってやろうと思ってたので、満足。

 名字関係のアイディア、他にもいくつかあるんですが、なかなか使うチャンスがないんですよねえ。