異世界のんびり子作り農家2(18禁)
青橋由高(著)
青橋商店
会場価格800円
112ページ、文庫サイズ、イラストなし、カバーなし
メロンブックス
とらのあな
青橋商店42冊目の同人誌。2024年の冬コミ(C105)で配布予定。
昨年出した前作が、書いてて楽しかったのと、思っていたより好評だったので、調子に乗ってまた書いちゃいました。
今回は、
・ラスティの角と尻尾
・クーデルのおねだり
の短編2本を収録。
なんか、気づくと全部同じテイストになっちゃうのはなんでだろ……。
本文テキストは、すでにファンティアの有料会員向けで公開しているものと同一です。
以下、それぞれの冒頭部分のサンプルとなります。
青橋由高(著)
青橋商店
会場価格800円
112ページ、文庫サイズ、イラストなし、カバーなし
メロンブックス
とらのあな
青橋商店42冊目の同人誌。2024年の冬コミ(C105)で配布予定。
昨年出した前作が、書いてて楽しかったのと、思っていたより好評だったので、調子に乗ってまた書いちゃいました。
今回は、
・ラスティの角と尻尾
・クーデルのおねだり
の短編2本を収録。
なんか、気づくと全部同じテイストになっちゃうのはなんでだろ……。
本文テキストは、すでにファンティアの有料会員向けで公開しているものと同一です。
以下、それぞれの冒頭部分のサンプルとなります。
『ラスティの角と尻尾』冒頭サンプル
俺の夜の生活は、たまに例外もあるものの、基本的に寝室が使われる。そしてこの寝室は、鬼人族メイドたちの行き届いた清掃によって常に清潔、かつ見事に整頓されているのだ。
(ベッドの下まで綺麗にだもんなー)
俺はベッドの下を覗き込むたびに、彼女たちの完璧な仕事ぶりに感心させられる。もちろん、感心するだけでなく、言葉にして称賛もするのだが、
「それはつまり、ベッドへのお誘いですね。光栄です。ありがとうございます。さ、今すぐ始めますか? 始めますよね? 始めるべきだと思います♥」
などと、どうしたらそういう結論が導き出されるのか、俺にはまったく理解できない解釈が行われるケースが多発したため、今は慎重に、本当にしっかりと言葉と場所と状況を選んで感謝を伝えるようにしていた。
(鬼人族の腕力、凄いもんなー。この重くて頑丈なベッドを一人で動かして床を掃除してることもあるし。そりゃ、俺一人くらい簡単に持ち上げて、ベッドに寝転ばせられるか)
なぜ俺がベッドの下を頻繁に覗き込むのか? それは、結構な頻度でここに隠れ潜む者が存在するからだ。ベッドはキングサイズくらいあるおかげで、その気になれば何人も下に潜れる。
(ハイエルフたちが七、八人くらい、ここにまとめて隠れてたときはさすがに驚いたよなぁ)
いや、正直に言おう。驚き以上に、怖かった。だって、みんな目が爛々と光ってたんだもん。あれ、森に狩りに行くときと同じ目だった。まあ、狩られるのが魔物か俺かの違いしかないのだが。
「さて、今日はこのベッドたち、どんなふうに使うかな」
実は俺の寝室には、二つのベッドが存在する。元々は一つだったが、
「休憩したり、余韻に浸る専用のスペースが欲しいです」
「大人数のときや、身体の大きな種族が多いときは、一つだけではちょっと手狭になります」
「普段はソファとして使えて、必要なときにはベッドになるものはどうでしょう? 前に村長がそんな家具についてお話ししていた記憶がありますが」
こうした意見が寄せられた結果、新たに作ったソファベッドを追加。頑丈さとコンパクトを両立させるのはちょっと苦労したが、山エルフたちの献身的な協力もあって、いいものができた。
「実際に使ってみないと真の使い心地はわかりません」
などと迫られたのは、まあ、うん、少し予定外だったけどな。
「……俺が考えるより、本人に任せたほうがいいか。どうせ、俺一人じゃ動かすの大変だし」
寝室のベッドが二台態勢になったメリットは色々とあるのだが、誰もが予想だにしなかった使い途も生まれた。ただし今のところ、この用途で恩恵を受けているのは一人、いや、俺も含めて二人しかいない。かなり特殊な使用法なのだ。
「村長」
ノックと一緒に聞こえてきたのは、ラスティの声だ。昼間と比べてノックが控え目で、声もしっとりと感じるのは、俺の気のせいではないと思う。
「どうぞ」
「失礼します」
「……おお」
部屋に入ったラスティを見て、思わず俺はそんな声を出していた。
「な、なによ。まだこの姿に慣れないの?」
夜、俺と二人きり、あるいはハクレンらと一緒のとき、ラスティは普段よりも歳上の姿になる。いつもが十代半ばだとすると、二十代前半から半ばくらいだろうか。つまりは、俺の良識への負担が少なく、かつ、好みに適した外見だ。
「慣れてはきた。まあ、見た目と中身のギャップにまだ戸惑ってはいるけどな」
「じゃあ、なんでいちいちそんな反応するのよ」
周囲に誰かいるときや仕事中などは敬語を使うときもあるラスティだが、プライベートのときは、以前と変わらず、砕けた口調で話してくれる。俺としては嬉しい。もちろん、仕事モードの凛々しいラスティも好きだ。
「え。それは……」
「答えて。ちゃんと言葉にしてちょうだい」
ラスティは腰に両手を当てると、じっと俺を見つめ、回答を迫る。
「わかってて聞いてるよな?」
「さあ?」
(うん、これ、完璧にわかってて聞いてるやつだ)
ラスティに限らず、別に答えなくてもいいような問いかけをしてくる女性陣が多い。本当に多い。そして、答えないと凄く不機嫌になる。怒られる。叱られる。正しい答えでないと、やっぱり不機嫌になるし怒られるし叱られる。
(前回にこの質問されたときは、確か、美人さんで驚いたって答えて、ちょっと微妙な感じだったっけ。合格点には達してるけど、手放しでは喜んでくれてなかった、みたいな)
正直に言えば、前回と今回で、ラスティに対する俺の印象や感想は特に変わっていない。下手に嘘をついても見破られるし、逆効果になる可能性は高い。ならば言い方を、表現を変えるのがいいだろう。
「大人になったラスティが俺好みの美人ってだけでもどきどきする上、そんなセクシーな服を着られたら、そりゃ声も出るし、驚くし、緊張するし、見惚れもするだろ」
残念ながら俺に文才がないことはとっくに判明している。だから、稚拙な表現でも誠実に、思ったとおり、感じたとおり、素直に言葉にして伝える。
(ど、どうだ?)
「……そっか。私、村長好みなんだ」
ラスティは頬を染めると、照れくさそうに頬を指で掻き始めた。尻尾の先がぶんぶんと揺れているのはラスティが嬉しいときの反応なので、今回はうまく答えられたようだ。
「この服も、ちゃんと村長の好みに適ってるのね?」
上機嫌になったラスティは、その場でくるりと一回転をした。ドレスとベビードールの中間みたいなデザインの服、もしくはランジェリーの裾がふわりと舞い上がり、白い太腿がちらりと覗く。
「あ、ああ。凄く似合ってるし、色っぽいぞ」
「そ。ありがと。ホントは角と尻尾も隠したかったんだけどね」
「俺はラスティの角も尻尾も魅力的だと思ってるぞ」
集中すれば角も尻尾もちゃんと隠せるらしいのだが、なかなか大変なのだと聞いて、無理はするな、とは伝えてある。もちろん、ラスティの角や尻尾が好きなのも事実だ。
「うふふ、村長は優しいわね」
ラスティはにっこりと笑うと、俺に腕を絡めてきた。昼間に比べて豊かになった胸の膨らみを感じ、俺の股間も体積を増す。
(笑ったときの顔も、大人モードになるとぐっと悩ましくなるんだよなー。中身は全然変わってないのに)
俺の緊張と興奮を察したのか、ラスティは目を細め、さらにバストを押しつけてきた。生地がかなり薄いため、柔らかさと弾力、体温まではっきりと感じられる。
「最近は私も成長したし慣れてもきたから、角も尻尾も隠し続けるの、そんなに難しくはないのよね。よほど集中力を乱されない限りは」
「そうなのか?」
「ええ。逆に言えば、誰かさんが私の集中力を平気で掻き乱すせいで、こうして隠すのを諦めてるわけよ」
さり気なく俺をベッドへと導き、一緒に腰を下ろしながら、ラスティが軽く睨んでくる。
「俺? なにかしたか?」
「あら。犯行現場で堂々と否認するとは、肝の据わった犯人ね」
ラスティは腕を組んだまま、こてん、と俺の肩に頭を乗せてきた。可愛い。
「……そういうことか」
「そういうこと。村長が私をベッドで散々いじめてくれるせいで、集中できなくなっちゃうのよ」
うっすら赤くなった頬を軽く膨らませ、睨まれた。これも可愛い。
「す、すまん。でもそれは、ラスティも悪いんだぞ? 魅力的すぎて、つい、加減できなくなってしまうというか」
「別に、怒ってはないけど。ただ」
「ただ?」
「角と尻尾は、その、エッチのときに邪魔かなあ、とは思うのよね。私はいいけど、村長は困らない?」
「いや、全然。さっきも言ったが、俺はお前の角も尻尾も好きだしな」
「……えへへへ」
俺の言葉に、ラスティは真っ赤になった頬を俺に擦りつけつつ、角でつんつんとつついてきた。なんだこの竜、可愛すぎる。
「尻尾の問題も、今は解決されたしな。まさか、ソファベッドにあんな使い途があるとは思わなかったが」
「そうね。あれのおかげで、あなたとの夜の生活の幅がぐっと広がったもの」
ラスティの口から「夜の生活」なんて単語を聞かされると、なかなかの背徳感がある。その一方で、ぞくぞくする興奮が込み上げてくるのも事実だ。
「ベッドの高さが一緒だからこそ可能なのよね、これ」
立ち上がったラスティが、部屋の隅にあったソファベットを持ってきて、通常のベッドの横に並べる。このとき、完全にぴたりとくっつけるのではなく、下のほうを少しだけ離しておくのがポイントだ。
ラスティは軽々とやっているが、無論、俺の腕力ではこんなに簡単にはできない。押して移動させられるかも怪しい。
「最初にこれを思いついたのはラスティだったよな」
「ええ。だって、あなたに愛されてるとき、尻尾が邪魔なんだもの」
人間形態で仰向けになる際は、どうしても尻尾が気になるらしい。なので、ベッドとベッドにわざと隙間をつくり、そこに尻尾を落とすというテクニックが開発されたのだ。
「悪いな、無理をさせて」
「ううん、全然。もっと大人になったら、こんな手間かけなくても済むようになるしね。ハクレンお姉さまだって、村長相手に我を忘れても、別に尻尾とか出したりしないわけだし」
「だな。あいつ、気絶するくらい乱れても、姿は変わらないし。……痛っ!?」
突然、手の甲に痛みが走った。ラスティにつねられたのだ。
「今は私と二人きりなのに、お姉さまのあられもない姿を思い出してたでしょ。マナー違反」
ラスティとハクレン、二人の竜のお嫁さんを同時にこの部屋で愛したことだって何度もあるのだが、それとはまた話が別なのだろう。
「すまなかった」
なので、俺は素直に頭を下げ、ラスティに謝罪する。
「別に、そこまでして欲しいわけじゃないけど。村長は簡単に頭を下げすぎ。前もそれで叱られたの、忘れたの?」
「いや、忘れてないぞ。でも、村の外の人間に対してはともかく、可愛い奥さんを不愉快にさせたんだ、こんな頭でいいなら、いくらでも下げるさ」
「……もう、バカなんだから」
苦笑いを浮かべたラスティは、今、自分でつねったばかりの俺の甲に唇を近づけると、キスをした。柔らかく、しっとりとした唇の官能的な感触に、俺の背中をぞくぞくとしたものが走る。
「……あのな。俺がお前の角や尻尾を気にしないのは、可愛いとかの他にも理由があるんだ」
「そうなの? どんな理由?」
「隠そうとするのに気を使うくらいなら、その分、目の前の俺に集中して欲しいからさ」
口にしたあとで、これ、めちゃくちゃキザなセリフじゃないかと気づいた。が、時すでに遅し。恥ずかしさに、顔面が熱くなる。
「……そっか。村長、そんなに私が好きなんだ」
しかし、ラスティの反応は満更でもなかった。二つ並べたベッドの上に置いた尻尾の先が、ひゅんひゅんと左右に揺れている。嬉しかったようだ。
「ああ、好きだぞ。大好きだ、ラスティ」
俺は可愛い妻の肩を抱き寄せ、まずは角と額に、そして唇にもキスをした。
「ん……っ♥」
最初は唇同士を軽く接触させるだけのキス。二度目はもう少し強く、長く重ねるキス。そして三度目は口を開き、伸ばした舌を絡め合わせるディープキス。
「んっ、ちゅ、ちゅ、むちゅ♥ ちゅぷ……ぴちゃ……ンンン♥」
薄目を開けて見ると、うっとりとした表情のラスティがいた。可愛い上に綺麗で色っぽいのだから、たまらない。俺はさらに深く舌を差し挿れると同時に、ラスティをそっとベッドへと押し倒した。
『クーデルのおねだり』冒頭サンプル
「あれ?」
寝室にやって来た天使族を見て、俺は少し驚いた。俺が一切タッチできない、夜の添い寝当番表に書かれていた名前とは違う人物だったためだ。
「こんばんは、村長」
白を基調としたナイトドレスを纏ったクーデルが、恭しく頭を下げる。大きく胸元が開いているせいで、生地と同じくらいに真っ白な肌や、柔らかそうな膨らみがはっきりと見えてしまう。
「あ、ああ、こんばんは、クーデル」
清楚なイメージが強い天使族たちだが、服装はみな、かなり過激だと思う。なのに、夜はさらに面積が減り、透けるくらいに薄い生地になるのだから、俺とすれば目の遣り場に困る。……ごめん、嘘です。がっつり見ちゃってます。
「実は、今夜の担当だった子に無理を言って、順番を替わってもらったんです。……がっかりしました?」
クーデルは頭を下げたまま、少しだけ顔を上げ、上目遣いに聞いてくる。軽く首を傾げ、瞳を少し潤ませた表情でこんなふうに聞かれて、がっかりしたなどと言えるわけがない。そもそも最初からがっかりなんてしてないしな。単に驚いただけだ。
「いや、全然。ただ、理由を聞いても?」
「はい。実は、今日は村長にご相談がありまして」
頭を上げたクーデルが、もじもじしながら言う。
(あ。この顔、見覚えがあるぞ)
なんとなく予想はついたが、一応、話の続きを促す。
「相談なら、別にいつでもできるだろうに。それとも、夜じゃないとダメなやつか?」
昼でなく、夜でないとできない相談があることは、俺も承知している。実際、村の女性陣たちからそういった相談をされるケースはある。性的な悩みだとか、子供が欲しいだとかだ。まあ、概ね、このベッドの上で、俺一人でどうにかできるものが大半である。
「昼間でもいいんですけど、できれば二人だけの状況で、納得いく相談をしたいと思いまして」
(あー。やっぱりアレの件だな)
どうやら、クーデルの狙いは俺の予想どおりの件らしい。
「クロたちの角は、こないだも渡したと思うが?」
先手を打って釘を刺しておく。が、
「……」
クーデルはにっこりと無言で微笑むだけで、肯定も否定もしない。代わりに、
「これ、ザブトンさんの新作なんです」
俺の前に来ると、その場でくるり、と一回転してナイトドレスを見せてきた。うっすらと透ける純白の生地で仕立てられた綺麗なドレスの裾がふわりと浮き上がり、下着がちらりと覗く。
(おおっ)
下着も純白だった。かなり生地の少ないショーツの上部から、頭髪と同じ金色のアンダーヘアがちらりとはみ出していたのが見えてしまい、俺はその淫靡さにどきどきしてしまう。
「どうですか? 似合ってますか?♥」
俺がしっかりと股間を見たのを確認したクーデルが、またもにっこりと微笑む。自分の作戦が完全に成功したと確信している顔だ。
「ああ、とても似合ってるよ」
なので、俺は素直に感想を伝え、このあざと可愛い天使族のペースに嵌まらないよう、警戒を強める。
「ちなみに、ブラは着けてません。村長は、そのほうがお好きなんですよね?」
クーデルの言うとおり、ドレスの胸部には、ピンク色の乳首が透けて見えていた。清廉さを示す白いドレスに浮かび上がったポッチが、背徳感を煽る。
「待て。俺の趣味を捏造するな」
「でも、こういう格好はお好きなんですよね?」
俺の性的な好みは、すでに村の女性陣によって散々暴かれている。俺自身も知らなかった、知らないほうが幸せだった嗜好まで見つけられ、掘り当てられ、育まれているのだ。
「……ああ」
だから無駄な否定などせず、素直に認めておく。
「よかった。では、もっともっと、村長に歓んでもらえるよう、頑張りますね♥」
クーデルが、ベッドに座っていた俺の隣にすとん、と腰を下ろす。と同時に身体を寄せ、腕を組む。薄い布越しの乳房の感触が悩ましい。なんかいい匂いもする。
(ううっ、ただでさえ美人で近くに来られるとどきどきするってのに)
日光に当たるときらきらと輝く、眩しいばかりの金髪。血管が透き通って見えるほどの白い肌。日々の鍛練で鍛えられた、しなやかで、女性らしい丸みと柔らかさも兼ね備えた肢体。
(ただ黙ってじっとしてるだけでもこんなに素敵なのに、クーデルは表情とか仕草が、また魅力的なんだよなぁ)
ティアといるときは一歩引いた印象があるクーデルやグランマリア、コローネだが、もちろん、それぞれに個性があり、違った魅力を持っている。クーデルの場合は、普段とのギャップ、だろうか。
「もう一度言っておくが、色仕掛けに俺は屈しないぞ? クロたちの角の追加はなしだ」
再度繰り返したのは、すなわち、色仕掛けに屈する予感があったためだ。俺は自分の理性を信じていない。信じるに値する理性を持っていたならば、現在みたいな状況になっていなかったはずだからだ。
「村長……♥」
今回もまたクーデルは俺の言葉をスルーし、さらに身体を寄せてきた。
(あ。もうこれ確定。クロたちの角をねだりに来たんだな、今夜は)
先端にクロたちの角を付けた槍、正確にはそれを爆破させるのがクーデルはやたらと気に入っている。クロの子供たちから、自分たちの角を見る目が怖い、いつもぎ取られるか気が気でないといった苦情が届くレベルだ。
「今夜は、村長はなにもしないでかまいません♥ あとは私が全部、ぜーんぶ、ご奉仕しますので♥」
「え。いや、まだ話は途中で……うっ」
有耶無耶のままエッチに流れ込むとあとが怖いので、まずは角の件をきっぱり断ろうとした俺の股間に、クーデルの手が潜り込んできた。
「ふふっ、もう七割くらいは芯が入ってますね。私のナイトドレス、気に入っていただけたみたいで嬉しいです……♥」
クーデルは俺の耳元で艶めかしく囁きながら、早速手コキを始める。
「待て待て、俺は色仕掛けにも快楽にも屈しないぞ……はうッ」
クーデルの指が、尿道口をくりくりとまさぐってきた。じわりと分泌されていた先走り汁がくちゅくちゅと音を立てるのが恥ずかしい。
「村長も濡れてますね。でも、私のほうがもっと濡れてますよ……ほら♥」
クーデルは俺の手を取ると、自らの股ぐらへと導く。先程ちらりと見えた、あのやたらと面積の小さなショーツの中は、早くもじっとりと潤んでいた。また、軽く触れただけでもわかるくらいに秘所が熱い。
「誤解されないよう言っておきますけど、私の一番の目的は、村長の子種です♥ 角はともかく、こっちは絶対にちょうだいしますからね♥」
俺の夜の生活は、たまに例外もあるものの、基本的に寝室が使われる。そしてこの寝室は、鬼人族メイドたちの行き届いた清掃によって常に清潔、かつ見事に整頓されているのだ。
(ベッドの下まで綺麗にだもんなー)
俺はベッドの下を覗き込むたびに、彼女たちの完璧な仕事ぶりに感心させられる。もちろん、感心するだけでなく、言葉にして称賛もするのだが、
「それはつまり、ベッドへのお誘いですね。光栄です。ありがとうございます。さ、今すぐ始めますか? 始めますよね? 始めるべきだと思います♥」
などと、どうしたらそういう結論が導き出されるのか、俺にはまったく理解できない解釈が行われるケースが多発したため、今は慎重に、本当にしっかりと言葉と場所と状況を選んで感謝を伝えるようにしていた。
(鬼人族の腕力、凄いもんなー。この重くて頑丈なベッドを一人で動かして床を掃除してることもあるし。そりゃ、俺一人くらい簡単に持ち上げて、ベッドに寝転ばせられるか)
なぜ俺がベッドの下を頻繁に覗き込むのか? それは、結構な頻度でここに隠れ潜む者が存在するからだ。ベッドはキングサイズくらいあるおかげで、その気になれば何人も下に潜れる。
(ハイエルフたちが七、八人くらい、ここにまとめて隠れてたときはさすがに驚いたよなぁ)
いや、正直に言おう。驚き以上に、怖かった。だって、みんな目が爛々と光ってたんだもん。あれ、森に狩りに行くときと同じ目だった。まあ、狩られるのが魔物か俺かの違いしかないのだが。
「さて、今日はこのベッドたち、どんなふうに使うかな」
実は俺の寝室には、二つのベッドが存在する。元々は一つだったが、
「休憩したり、余韻に浸る専用のスペースが欲しいです」
「大人数のときや、身体の大きな種族が多いときは、一つだけではちょっと手狭になります」
「普段はソファとして使えて、必要なときにはベッドになるものはどうでしょう? 前に村長がそんな家具についてお話ししていた記憶がありますが」
こうした意見が寄せられた結果、新たに作ったソファベッドを追加。頑丈さとコンパクトを両立させるのはちょっと苦労したが、山エルフたちの献身的な協力もあって、いいものができた。
「実際に使ってみないと真の使い心地はわかりません」
などと迫られたのは、まあ、うん、少し予定外だったけどな。
「……俺が考えるより、本人に任せたほうがいいか。どうせ、俺一人じゃ動かすの大変だし」
寝室のベッドが二台態勢になったメリットは色々とあるのだが、誰もが予想だにしなかった使い途も生まれた。ただし今のところ、この用途で恩恵を受けているのは一人、いや、俺も含めて二人しかいない。かなり特殊な使用法なのだ。
「村長」
ノックと一緒に聞こえてきたのは、ラスティの声だ。昼間と比べてノックが控え目で、声もしっとりと感じるのは、俺の気のせいではないと思う。
「どうぞ」
「失礼します」
「……おお」
部屋に入ったラスティを見て、思わず俺はそんな声を出していた。
「な、なによ。まだこの姿に慣れないの?」
夜、俺と二人きり、あるいはハクレンらと一緒のとき、ラスティは普段よりも歳上の姿になる。いつもが十代半ばだとすると、二十代前半から半ばくらいだろうか。つまりは、俺の良識への負担が少なく、かつ、好みに適した外見だ。
「慣れてはきた。まあ、見た目と中身のギャップにまだ戸惑ってはいるけどな」
「じゃあ、なんでいちいちそんな反応するのよ」
周囲に誰かいるときや仕事中などは敬語を使うときもあるラスティだが、プライベートのときは、以前と変わらず、砕けた口調で話してくれる。俺としては嬉しい。もちろん、仕事モードの凛々しいラスティも好きだ。
「え。それは……」
「答えて。ちゃんと言葉にしてちょうだい」
ラスティは腰に両手を当てると、じっと俺を見つめ、回答を迫る。
「わかってて聞いてるよな?」
「さあ?」
(うん、これ、完璧にわかってて聞いてるやつだ)
ラスティに限らず、別に答えなくてもいいような問いかけをしてくる女性陣が多い。本当に多い。そして、答えないと凄く不機嫌になる。怒られる。叱られる。正しい答えでないと、やっぱり不機嫌になるし怒られるし叱られる。
(前回にこの質問されたときは、確か、美人さんで驚いたって答えて、ちょっと微妙な感じだったっけ。合格点には達してるけど、手放しでは喜んでくれてなかった、みたいな)
正直に言えば、前回と今回で、ラスティに対する俺の印象や感想は特に変わっていない。下手に嘘をついても見破られるし、逆効果になる可能性は高い。ならば言い方を、表現を変えるのがいいだろう。
「大人になったラスティが俺好みの美人ってだけでもどきどきする上、そんなセクシーな服を着られたら、そりゃ声も出るし、驚くし、緊張するし、見惚れもするだろ」
残念ながら俺に文才がないことはとっくに判明している。だから、稚拙な表現でも誠実に、思ったとおり、感じたとおり、素直に言葉にして伝える。
(ど、どうだ?)
「……そっか。私、村長好みなんだ」
ラスティは頬を染めると、照れくさそうに頬を指で掻き始めた。尻尾の先がぶんぶんと揺れているのはラスティが嬉しいときの反応なので、今回はうまく答えられたようだ。
「この服も、ちゃんと村長の好みに適ってるのね?」
上機嫌になったラスティは、その場でくるりと一回転をした。ドレスとベビードールの中間みたいなデザインの服、もしくはランジェリーの裾がふわりと舞い上がり、白い太腿がちらりと覗く。
「あ、ああ。凄く似合ってるし、色っぽいぞ」
「そ。ありがと。ホントは角と尻尾も隠したかったんだけどね」
「俺はラスティの角も尻尾も魅力的だと思ってるぞ」
集中すれば角も尻尾もちゃんと隠せるらしいのだが、なかなか大変なのだと聞いて、無理はするな、とは伝えてある。もちろん、ラスティの角や尻尾が好きなのも事実だ。
「うふふ、村長は優しいわね」
ラスティはにっこりと笑うと、俺に腕を絡めてきた。昼間に比べて豊かになった胸の膨らみを感じ、俺の股間も体積を増す。
(笑ったときの顔も、大人モードになるとぐっと悩ましくなるんだよなー。中身は全然変わってないのに)
俺の緊張と興奮を察したのか、ラスティは目を細め、さらにバストを押しつけてきた。生地がかなり薄いため、柔らかさと弾力、体温まではっきりと感じられる。
「最近は私も成長したし慣れてもきたから、角も尻尾も隠し続けるの、そんなに難しくはないのよね。よほど集中力を乱されない限りは」
「そうなのか?」
「ええ。逆に言えば、誰かさんが私の集中力を平気で掻き乱すせいで、こうして隠すのを諦めてるわけよ」
さり気なく俺をベッドへと導き、一緒に腰を下ろしながら、ラスティが軽く睨んでくる。
「俺? なにかしたか?」
「あら。犯行現場で堂々と否認するとは、肝の据わった犯人ね」
ラスティは腕を組んだまま、こてん、と俺の肩に頭を乗せてきた。可愛い。
「……そういうことか」
「そういうこと。村長が私をベッドで散々いじめてくれるせいで、集中できなくなっちゃうのよ」
うっすら赤くなった頬を軽く膨らませ、睨まれた。これも可愛い。
「す、すまん。でもそれは、ラスティも悪いんだぞ? 魅力的すぎて、つい、加減できなくなってしまうというか」
「別に、怒ってはないけど。ただ」
「ただ?」
「角と尻尾は、その、エッチのときに邪魔かなあ、とは思うのよね。私はいいけど、村長は困らない?」
「いや、全然。さっきも言ったが、俺はお前の角も尻尾も好きだしな」
「……えへへへ」
俺の言葉に、ラスティは真っ赤になった頬を俺に擦りつけつつ、角でつんつんとつついてきた。なんだこの竜、可愛すぎる。
「尻尾の問題も、今は解決されたしな。まさか、ソファベッドにあんな使い途があるとは思わなかったが」
「そうね。あれのおかげで、あなたとの夜の生活の幅がぐっと広がったもの」
ラスティの口から「夜の生活」なんて単語を聞かされると、なかなかの背徳感がある。その一方で、ぞくぞくする興奮が込み上げてくるのも事実だ。
「ベッドの高さが一緒だからこそ可能なのよね、これ」
立ち上がったラスティが、部屋の隅にあったソファベットを持ってきて、通常のベッドの横に並べる。このとき、完全にぴたりとくっつけるのではなく、下のほうを少しだけ離しておくのがポイントだ。
ラスティは軽々とやっているが、無論、俺の腕力ではこんなに簡単にはできない。押して移動させられるかも怪しい。
「最初にこれを思いついたのはラスティだったよな」
「ええ。だって、あなたに愛されてるとき、尻尾が邪魔なんだもの」
人間形態で仰向けになる際は、どうしても尻尾が気になるらしい。なので、ベッドとベッドにわざと隙間をつくり、そこに尻尾を落とすというテクニックが開発されたのだ。
「悪いな、無理をさせて」
「ううん、全然。もっと大人になったら、こんな手間かけなくても済むようになるしね。ハクレンお姉さまだって、村長相手に我を忘れても、別に尻尾とか出したりしないわけだし」
「だな。あいつ、気絶するくらい乱れても、姿は変わらないし。……痛っ!?」
突然、手の甲に痛みが走った。ラスティにつねられたのだ。
「今は私と二人きりなのに、お姉さまのあられもない姿を思い出してたでしょ。マナー違反」
ラスティとハクレン、二人の竜のお嫁さんを同時にこの部屋で愛したことだって何度もあるのだが、それとはまた話が別なのだろう。
「すまなかった」
なので、俺は素直に頭を下げ、ラスティに謝罪する。
「別に、そこまでして欲しいわけじゃないけど。村長は簡単に頭を下げすぎ。前もそれで叱られたの、忘れたの?」
「いや、忘れてないぞ。でも、村の外の人間に対してはともかく、可愛い奥さんを不愉快にさせたんだ、こんな頭でいいなら、いくらでも下げるさ」
「……もう、バカなんだから」
苦笑いを浮かべたラスティは、今、自分でつねったばかりの俺の甲に唇を近づけると、キスをした。柔らかく、しっとりとした唇の官能的な感触に、俺の背中をぞくぞくとしたものが走る。
「……あのな。俺がお前の角や尻尾を気にしないのは、可愛いとかの他にも理由があるんだ」
「そうなの? どんな理由?」
「隠そうとするのに気を使うくらいなら、その分、目の前の俺に集中して欲しいからさ」
口にしたあとで、これ、めちゃくちゃキザなセリフじゃないかと気づいた。が、時すでに遅し。恥ずかしさに、顔面が熱くなる。
「……そっか。村長、そんなに私が好きなんだ」
しかし、ラスティの反応は満更でもなかった。二つ並べたベッドの上に置いた尻尾の先が、ひゅんひゅんと左右に揺れている。嬉しかったようだ。
「ああ、好きだぞ。大好きだ、ラスティ」
俺は可愛い妻の肩を抱き寄せ、まずは角と額に、そして唇にもキスをした。
「ん……っ♥」
最初は唇同士を軽く接触させるだけのキス。二度目はもう少し強く、長く重ねるキス。そして三度目は口を開き、伸ばした舌を絡め合わせるディープキス。
「んっ、ちゅ、ちゅ、むちゅ♥ ちゅぷ……ぴちゃ……ンンン♥」
薄目を開けて見ると、うっとりとした表情のラスティがいた。可愛い上に綺麗で色っぽいのだから、たまらない。俺はさらに深く舌を差し挿れると同時に、ラスティをそっとベッドへと押し倒した。
『クーデルのおねだり』冒頭サンプル
「あれ?」
寝室にやって来た天使族を見て、俺は少し驚いた。俺が一切タッチできない、夜の添い寝当番表に書かれていた名前とは違う人物だったためだ。
「こんばんは、村長」
白を基調としたナイトドレスを纏ったクーデルが、恭しく頭を下げる。大きく胸元が開いているせいで、生地と同じくらいに真っ白な肌や、柔らかそうな膨らみがはっきりと見えてしまう。
「あ、ああ、こんばんは、クーデル」
清楚なイメージが強い天使族たちだが、服装はみな、かなり過激だと思う。なのに、夜はさらに面積が減り、透けるくらいに薄い生地になるのだから、俺とすれば目の遣り場に困る。……ごめん、嘘です。がっつり見ちゃってます。
「実は、今夜の担当だった子に無理を言って、順番を替わってもらったんです。……がっかりしました?」
クーデルは頭を下げたまま、少しだけ顔を上げ、上目遣いに聞いてくる。軽く首を傾げ、瞳を少し潤ませた表情でこんなふうに聞かれて、がっかりしたなどと言えるわけがない。そもそも最初からがっかりなんてしてないしな。単に驚いただけだ。
「いや、全然。ただ、理由を聞いても?」
「はい。実は、今日は村長にご相談がありまして」
頭を上げたクーデルが、もじもじしながら言う。
(あ。この顔、見覚えがあるぞ)
なんとなく予想はついたが、一応、話の続きを促す。
「相談なら、別にいつでもできるだろうに。それとも、夜じゃないとダメなやつか?」
昼でなく、夜でないとできない相談があることは、俺も承知している。実際、村の女性陣たちからそういった相談をされるケースはある。性的な悩みだとか、子供が欲しいだとかだ。まあ、概ね、このベッドの上で、俺一人でどうにかできるものが大半である。
「昼間でもいいんですけど、できれば二人だけの状況で、納得いく相談をしたいと思いまして」
(あー。やっぱりアレの件だな)
どうやら、クーデルの狙いは俺の予想どおりの件らしい。
「クロたちの角は、こないだも渡したと思うが?」
先手を打って釘を刺しておく。が、
「……」
クーデルはにっこりと無言で微笑むだけで、肯定も否定もしない。代わりに、
「これ、ザブトンさんの新作なんです」
俺の前に来ると、その場でくるり、と一回転してナイトドレスを見せてきた。うっすらと透ける純白の生地で仕立てられた綺麗なドレスの裾がふわりと浮き上がり、下着がちらりと覗く。
(おおっ)
下着も純白だった。かなり生地の少ないショーツの上部から、頭髪と同じ金色のアンダーヘアがちらりとはみ出していたのが見えてしまい、俺はその淫靡さにどきどきしてしまう。
「どうですか? 似合ってますか?♥」
俺がしっかりと股間を見たのを確認したクーデルが、またもにっこりと微笑む。自分の作戦が完全に成功したと確信している顔だ。
「ああ、とても似合ってるよ」
なので、俺は素直に感想を伝え、このあざと可愛い天使族のペースに嵌まらないよう、警戒を強める。
「ちなみに、ブラは着けてません。村長は、そのほうがお好きなんですよね?」
クーデルの言うとおり、ドレスの胸部には、ピンク色の乳首が透けて見えていた。清廉さを示す白いドレスに浮かび上がったポッチが、背徳感を煽る。
「待て。俺の趣味を捏造するな」
「でも、こういう格好はお好きなんですよね?」
俺の性的な好みは、すでに村の女性陣によって散々暴かれている。俺自身も知らなかった、知らないほうが幸せだった嗜好まで見つけられ、掘り当てられ、育まれているのだ。
「……ああ」
だから無駄な否定などせず、素直に認めておく。
「よかった。では、もっともっと、村長に歓んでもらえるよう、頑張りますね♥」
クーデルが、ベッドに座っていた俺の隣にすとん、と腰を下ろす。と同時に身体を寄せ、腕を組む。薄い布越しの乳房の感触が悩ましい。なんかいい匂いもする。
(ううっ、ただでさえ美人で近くに来られるとどきどきするってのに)
日光に当たるときらきらと輝く、眩しいばかりの金髪。血管が透き通って見えるほどの白い肌。日々の鍛練で鍛えられた、しなやかで、女性らしい丸みと柔らかさも兼ね備えた肢体。
(ただ黙ってじっとしてるだけでもこんなに素敵なのに、クーデルは表情とか仕草が、また魅力的なんだよなぁ)
ティアといるときは一歩引いた印象があるクーデルやグランマリア、コローネだが、もちろん、それぞれに個性があり、違った魅力を持っている。クーデルの場合は、普段とのギャップ、だろうか。
「もう一度言っておくが、色仕掛けに俺は屈しないぞ? クロたちの角の追加はなしだ」
再度繰り返したのは、すなわち、色仕掛けに屈する予感があったためだ。俺は自分の理性を信じていない。信じるに値する理性を持っていたならば、現在みたいな状況になっていなかったはずだからだ。
「村長……♥」
今回もまたクーデルは俺の言葉をスルーし、さらに身体を寄せてきた。
(あ。もうこれ確定。クロたちの角をねだりに来たんだな、今夜は)
先端にクロたちの角を付けた槍、正確にはそれを爆破させるのがクーデルはやたらと気に入っている。クロの子供たちから、自分たちの角を見る目が怖い、いつもぎ取られるか気が気でないといった苦情が届くレベルだ。
「今夜は、村長はなにもしないでかまいません♥ あとは私が全部、ぜーんぶ、ご奉仕しますので♥」
「え。いや、まだ話は途中で……うっ」
有耶無耶のままエッチに流れ込むとあとが怖いので、まずは角の件をきっぱり断ろうとした俺の股間に、クーデルの手が潜り込んできた。
「ふふっ、もう七割くらいは芯が入ってますね。私のナイトドレス、気に入っていただけたみたいで嬉しいです……♥」
クーデルは俺の耳元で艶めかしく囁きながら、早速手コキを始める。
「待て待て、俺は色仕掛けにも快楽にも屈しないぞ……はうッ」
クーデルの指が、尿道口をくりくりとまさぐってきた。じわりと分泌されていた先走り汁がくちゅくちゅと音を立てるのが恥ずかしい。
「村長も濡れてますね。でも、私のほうがもっと濡れてますよ……ほら♥」
クーデルは俺の手を取ると、自らの股ぐらへと導く。先程ちらりと見えた、あのやたらと面積の小さなショーツの中は、早くもじっとりと潤んでいた。また、軽く触れただけでもわかるくらいに秘所が熱い。
「誤解されないよう言っておきますけど、私の一番の目的は、村長の子種です♥ 角はともかく、こっちは絶対にちょうだいしますからね♥」
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