特選小説202405特選小説2024年5月号
辰巳出版

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 特選小説での43作目の短編。

 今回のテーマは、なんと「ミステリ」!
 元々私はミステリが好きだったので興味はあったんですけど、書くとなると話は別。
 それでもアイディアメモをひっくり返して使えそうなネタを探して、それっぽくこねくり回してプロットを作りました。
 我ながら悪くないトリックだぞ……と思いましたし、プロットにゴーサインも出ました。

 が。

 が。

 実際に書いてみると、設定やキャラ、トリックの説明にページは取られるわ、簡潔にしようとしたら今度はわかりにくくなるわ、だったらとあれこれいじくったら今度は矛盾が色々出てくるわと散々な結果に。

 結局は担当さんの意見もあり、トリックを変更し、どうにか完成まで持ち込みました。
 エロシーンを犠牲にしないようにと思うと、使える枚数は本当に少ないんだなぁ、と改めて痛感。

 執筆のための時間は余裕を持って確保しておいたのですが、最後はかなりぎりっぎりの勝負になっちゃいました。

 ちなみに最初の案では、ヒロインには双子がいて、急に主人公への態度が変わったから実は入れ替わっているのでは、そのことに気づいた自分が今度は口封じされるのでは、みたいな感じの話でした。
 中編ならできたかなー。残念。

 あ、でも、修正後のほうがヒロインがエロエロ&可愛くなった気がするので、これはこれで正解だった気がします。

 苦労した分、作者としては印象深い一作となりました。
 読んでくれたみなさんの印象にも残ってくれると嬉しいです。


 そうそう、「作家的日常」という作家コラムも書かせてもらいました。今回で3回目かな。コラムっつーか、私のぐだぐだな日常をだらだら書いただけですが!