9784829646359_600未亡人のとろける恩返し
青橋由高
フランス書院文庫

Amazon、Kindle
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DMM
詳細情報(版元ドットコム)

「あなたが満足するまで恩返しさせてください」
豊乳を揺らし、騎乗位でねっとりと腰を遣う紫織。
膣襞の締めつけと激しい蠕動に壮介は早くも絶頂へ。
妖艶な未亡人、優しきシングルマザー、一途な令嬢。
情の深い美女たちが独身中年の人生を激変させた!
媚肉でお尽くしいたします──ご奉仕ハーレム開幕!

その1から続く)

 今作の企画時の仮タイトルは「恩を婀娜(あだ)で返す」でした。婀娜、つまりは色っぽいとか艶めかしいとかそういうやつと仇をかけたんですが、無論、こんなわかりにくいタイトルはボツでした。私でもそうする。
 とろけるって響きがいいですよね。
 文字数とかの関係で未亡人が前面に出てますけど、3人のヒロインは平等に書いたつもりです。
 みなさんは紫織、結季、沙霧、誰がお好みだったでしょうか。ちょっと気になります。

 読んだ方はすぐにわかったでしょうが、3人のヒロインには動物と、それに対応した恩返しがモチーフとして存在します。

・シングルマザーの紫織は鶴
・未亡人の結季はキツネ
・令嬢の沙霧はウサギ

 こうなってます。名前もそれぞれもじってますね。結季だけは作中でも触れてますが。

 初期のプロットではこれを強調し過ぎてたんで、エロシーンのスパイス程度に抑えてみました。結果的に正解だったと思ってますけど、いかがだったでしょーか。
 まあ、沙霧のバニーをやりたかっただけだろ、という説も。
 沙霧の「ぴょん」はあれ、書きながら思いつきました。自分でもあざといと思いました。

 主人公の壮介が前職でどんな仕事ぶりだったのかとか、業種とかの設定は、残念ながらお蔵入り。代わりに、結季にあれこれアピールしてもらいました。

 マンションの管理人についても結構調べました。マンションの間取りや仕事のスケジュールなんかも考えたんですよー。ほぼほぼ使いませんでしたが。

 考えたのにほとんど使わなかった設定は、毎度のことですが、いっぱいあるのです。結季の亡くなった旦那さんとかもそう。でも、必要ないと思ったらどんどんカット。その分、エロシーンを頑張って書きました。読んだ方がハアハアしてもらえたら嬉しいなぁ。

 旦那さんのコレクション関連の設定もあれこれあったことを、今、ふと思い出しました。

 逆に、沙霧の友人に関してはほとんどなにも考えてなかったですね。そもそも登場させるつもりもなかったし。名前も不明。すまぬ。

 エピローグも苦労しました。〆切間近で焦りつつ、取り敢えず指を動かしてたら、あんな感じのオチになりました。自分ではかなり気に入ってます。
 書いてる最中、「あれ。今ならこれ買っても資料として経費で落とせるんじゃね?」などと邪なことを考えたのは秘密。もちろん、買ってません。代わりに、所有している友人に頼んで、あれこれ見せてもらったり聞いたりして書きました。そのときの食事代だけは経費にするけどな!


 今作は企画の段階から、後日談をファンティアでアップすると決めていました。全4本。

・莉子(紫織の娘)編
・紫織編
・結季編
・沙霧編

 莉子編のみエロなしのショートショートで、残りは文庫換算20ページ前後のエロあり短編を予定。
 すでに莉子編と紫織編はアップ済。ただ、紫織編、まさかの30ページ超え……。書きすぎ。

 莉子編は数年後の話で、楽しく書けました。これは無料で読めますので、是非。