ご奉仕性教育 家政婦と義母と義姉ご奉仕性教育 家政婦と義母と義姉
青橋由高(著)
フランス書院文庫

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版元ドットコム(詳細)

「坊ちゃま、今夜は私にすべて委ねてくださいね」
腰エプロンだけの姿で、硬直を女陰で包みこむ家政婦。
幼い頃から世話した航希との肉交に昂ぶる32歳。
立派な男にするために施した性教育のつもりが、
若い牡欲の前に幾度となく絶頂に追いこまれてしまう。
蜜交を知った義母&義姉も自らの身体でご奉仕を……

 2022年8月発売。通算77冊目(アンソロ系含まず)。フランス書院文庫では17冊目。

 ずいぶん久しぶりのトリプルヒロインものになります。2018年2月に出た「母娘温泉 【子づくりの宿】」以来かな?
 美少女文庫だと、2016年8月発売の「メイドハーレムなんて許しません!毒舌ツンツン×没落ドM×ダークエルフ」が最後の3人ヒロインになっちゃうかも。

 家政婦もの、という提案は担当さんからでした。3人ヒロインにしようと言い出したのは私だったかな?
 当然のように母娘がいるのは完全に私の趣味。母娘丼好きすぎるだろ、私。この性的嗜好を私に植え付けたのは、間違いなく千草忠夫先生。

 そうそう、今作では未亡人義母ヒロインに、ある属性(?)というか特徴がありますが、これは勝手に心の師と仰ぐ千草先生の著作からパク……インスパイアされてます。どの作品かはちょっと思い出せないんですけども。というか、千草全集、電子化してくれないかなぁ。買うのに。

 ハーレム作品を書くとき、私は基本的にメイン・サブという分け方はしません。表紙・営業・タイトルなどの観点から表向きのメイン、みたいなポジションは決めることもありますが、少なくとも作中での扱いに差はできるだけつけないようにしているつもりです。
 が、まあ、企画の発端やタイトル、表紙イラストから、家政婦ヒロインが一応の中心になります。
 企画の段階から、主人公のことを「坊ちゃま」呼びさせることがテーマの一つになってましたしね。

 そうそう、「坊ちゃま」「坊っちゃん」、どっちにするかはちょっと悩みました。Twitterでアンケート採ったのも、そのためです。7:3くらいで「坊ちゃま」がいいかなーとは思ってましたが、アンケート結果も一緒だったので、安心して採用しました。

 家政婦属性に乳母属性も付与したのは、私の趣味ですね。
 裸エプロンというのはお約束ですけど、作中にももちろん出てきます。ただし上半身は隠せない、腰巻きエプロンなのは、私のこだわりポイント。表紙もちゃんとそれに合わせていただきました。ふふふ。

 一番書きやすかったのは、義姉ヒロイン。これでもか、というくらいわかりやすいツンデレお姉ちゃん。いや、本当に書いてて楽しかったです。ただ、分量的な問題もあって、一番修正に手間取ったのもお姉ちゃんパートだったりしますが。

 初稿では、留学先から帰国しての数日間、あれこれと義弟にちょっかい出すエピソードがありました。少し間延びしちゃうかも、ということとページ不足でカット。
 このお姉ちゃん、本当に弟大好きです。もっと他のエピソードも書きたかった。

 逆に、一番書くのが難しかったのが義母ヒロイン。マゾ設定やプレイ内容も最初から決めてたのでエロシーンはスムーズだったのですが、日常パートに苦戦。主人公に対する態度に少し悩みましたね。娘や、親友である家政婦との関係性は企画時の想定そのままです。

 義母と家政婦の友人エピソードももうちょっと書きたかったです。若干百合っぽいところもあるかも。

 3人の中で一番の巨乳設定ですけど、書いてるうちにどんどんサイズが上がっていきました。
 作中ではページの関係で使えませんでしたが、和服用の矯正下着のエピソードも考えてました。下着とか着付けとか着物も色々調べたんだけどなー。残念。

 書くときの難易度ランクの真ん中が、家政婦ヒロイン。他の3人に対し一歩引いたポジションなのに、ときどき驚くくらいぐいぐい迫る、そのバランスに気をつけました。基本的には、常に一歩引いた感じの、控え目な人です。エッチのときだけ無自覚に強気、みたいな感じでしょうか。

 今作、私が自分で設定したのは、いつも以上にエロくする、ということです。
 だから、作中の設定は必要最低限しか描写してません。数ページ読んだらもうエロシーンってのにしたかったんです。当然、唐突すぎるのはダメですけどね。

 書き始めて少し経った頃ですかね、とある事情でページを増やしてもらえることになりました。すっげぇ嬉しかったです。嬉しすぎて、調子に乗ってエロシーンを遠慮なく書きました。後半、毎度のごとくページが足りなくなりました。我ながらダメすぎる……。
 最終章の4Pシーン、当初はもう20ページくらい書くつもりでした。さすがに冗長すぎると思ったのでやめましたけど。

 エピローグはかなり悩みまして、あれ、〆切直前になって思いついたネタです。自分ではなかなか気に入ってます。

 初稿の中盤くらいに差しかかった頃、「あれ? これ、なにかに似てない?」と感じたので考えてみると、懐かしの「メイドなります!」シリーズに似てるんですよね。
 主人公にぐいぐい迫るくせに一歩引いてる家政婦がメイドに、
 素直になれない義姉が幼なじみに、
 和服のマゾ義母がマゾメイドと、よく似た構成。
 まあ、ただの偶然だし、同じ作者だから似ちゃうこともあるだろうし、もう大昔の作品だから別にいいよね、と。
 そういや家政婦が結香で、メイドが由佳里と、名前の響きも近かった。これも偶然です。気づいて自分でびっくりしましたが。

 久しぶりのトリプルヒロインものですけど、言うまでもなくハーレム&ハッピーエンドになってます。
 是非、甘々でエロエロなひとときを楽しんでくださいませ。