
スコラマガジン
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特選小説での38作目の短編。
今回はお題のないフリーな依頼。季節だけ、本誌の発売の時期(初夏)に合わせた以外は、完全に私の自由でした。ただ、都合良く使えそうなネタがなくて、さてどうしたもんかなーと思ってたとき、某ファミレスの注文用タブレットに表示された新メニューの紹介動画。
ま、ぶっちゃけると夢庵&藍屋での「越中富山フェア」ってので、対象メニューを注文すると「クタベの護符」がもらえるってPR映像です。
くたべってアレだよな、白沢(はくたく)とかアマビエ様みたいなやつだよな……そういや名字っぽいな……これ、なにか使えないかな……って感じで思いつきました。
あとで調べてみたら、くだんとも同類みたいなものでした。
なお、ここらへんは詳しく説明すると長くなるんで、作中でもさらっとしか流してません。自分なりにちょっと調べたんですけど、色々な伝承がごっちゃになってて、説明難しいし。
「鬼灯の冷徹」、「虚構推理」にも出てきますね……って、調べてるときに気づいたんですけど。気づくの遅っ。
くたべっぽい外見をした、幸運を呼ぶ(ように感じられる)主人公のおっさんと、そんな主人公に助けられて恋しちゃったヒロインのお話です。
理性と世間体が邪魔して及び腰の歳上主人公vsぐいぐい迫る歳下ヒロイン、という私がよく書くパターン。
こういうのが好きな方は、よろしくでございます。
以下、余談。
依頼をもらったとき、いくつか仕事が重なってたので、先にプロットだけ作ったんです。で、〆切が近くなったら書けばいいやって、別の原稿を先に片付けてました。
ある日、ジョナサン(色々な意味でお世話になってます)で原稿書いてたとき、例の動画が流れたんです。
「あー。そういやあれ、来月くらいから取りかからないとなー。……ん。なにかイヤな予感がするな?」
念のため調べると、私、〆切を1ヶ月勘違いしてました。そのことに気づいたのが、〆切2日前。
6月発売と、6月〆切を勘違いしてたバカは私でございます……。
〆切前に気づいただけ、まだよかった……の、かな?
結局、〆切延ばしてもらってどうにか書き上げました。
普段はちゃんと、スケジュールアプリに書き込んでるんですが、このときは抜けてました。意味ねえ。
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