栗栖川くるみは娶られたい嫁入りメイド・栗栖川くるみは娶られたい
青橋由高(著)・水平線(イラスト)
フランス書院 美少女文庫
第一章試し読み

メロンブックス(特典あり)
とらのあな(特典あり)
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版元ドットコム(詳細情報あり)
栗栖川くるみ、本日より専属メイドになりました!
カーテシーを決め年下幼なじみが押しかけ嫁宣言!
保護者から結婚前提のご主人様に!?
指を甘噛みし、甘えながらの初体験。制服で逆バニーでサンタ姿で――
からかい振り回す、ご奉仕全開青春イベント!
「たちゅろ、くるみをメイド妻にしてください!」

 2020年11月発売。通算70冊目(アンソロ系含まず)。美少女文庫では57冊目。
 イラストの水平線さんとは初コンビ。

 今回はイラストさんが誰になるか決まるよりも先に企画が始まったため、まずはストーリーの骨格となる部分から考えました。
 元となったのは、フランス書院文庫、通称黒本の短編集「誘われ上手な五人の人妻」で書き下ろした「押しかけ上手なメイド妻」という作品です。
 当時も「これ、黒本でやっていいやつか? 美少女文庫向け案件じゃないか?」と思ってたネタで、いつか美少女文庫の長編でもう一度やりたいな、と密かに企んでたのです。

 ちょうど編集部サイドからのオファーも「メイドもので」だったし、当時の私が「歳の差カップルやりたい」モードに入ってたため、早速プロット作成に入りました。
 なお、私は男女、どっちが歳上&歳下でもオッケーな人なのですが、今回は元ネタと同じく、ヒロインを歳下、主人公を歳上にしました。

 黒本のほうでは主人公が36歳と完全におっさんなんですが、今回は青年、25歳という設定にしました。もうちょっと上のほうが設定的にはよかったかな、とも思ったんですけどね、元の短編と差別化も兼ねて、この年齢に。
 ヒロインの年齢は逆に、黒本よりも下げました。

 なお、短編と今作はコンセプトが同じだけでまったくの別作品です。ただし、いつものように私の作品は(たとえ異世界ものであろうとも)同一の世界である、という設定になってます。
 もしかしたら、短編のヒロインである一花(いちか)と、今作のヒロインくるみが出会ったりする、なんてショートショートをそのうち書いたりするかもしれません。この二人、所属は同じですからね(後述)。

 企画を通ったプロットの前に、別のバージョンもありました。確か担当さんに見せる前に自主的にボツにした気がしますが、そちらの仮タイトルが「幼なじみ押しかけメイドもの」。根っこは同じですね。
 ボツにした理由は、書いてる途中で「設定が面倒すぎるなー、ページ足りないなー、冗長かもなー」などと感じたため。ちょっとでも違和感覚えたときは、さくっと諦めたほうがいいと思ってます。実際に書き始めると、違和感も増幅されちゃいますので。

 私のメイドものは、結構な確率でJMA、日本メイド協会という謎組織が出てきます。前述の黒本の短編ですら登場してます。あのフランス書院文庫で! メイドが! メイド協会が!
 しかし、直近のメイド作品である「僕には純白王道(ヴィクトリアン)なメイドがいます」には、メイド協会は登場しません。ある意味、ライバルになりそうな別組織を匂わせてはおりますが。

 で、今回はメイド協会、復活です。本作のヒロインくるみは、とある事情からメイド協会で研修を受けてます。このとき、くるみを指導した教官が実は懐かしの音々たんだった、という、作者だけが楽しんでる裏設定もあったりします。
 執筆途中でカットしましたけど、「お兄ちゃん様と呼びますか? 私の講師の先輩メイドは、ご主人様をそう呼んでるそうですし」なんてくるみのセリフもありました。内輪ウケすぎるんで、自重。
(注:音々は、初代メイドシリーズ2作目のヒロイン。16年も前の作品。現在は20代前半くらい?)

 くるみの登場シーン、1枚目のイラストがカーテシーなのは、「僕には純白王道(ヴィクトリアン)なメイドがいます」のエレノアを意識しました。
 あのイラスト、めっちゃ素敵だと思いませんか? 私はマジで感激しました。

その2へ続く)