202004僕を甘やかしてくれるやすらぎの人妻僕を甘やかしてくれるやすらぎの人妻
青橋由高
フランス書院文庫(サンプルあり)

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「出したくてたまらないんでしょ、素直に甘えて」
先走りを手指で亀頭に塗りこまれつつ耳元で囁かれ、晃の肉棒は暴発寸前!――二人のわけあり美人妻に蕩ける柔乳で、泡まみれの女体で、メイド服姿(!?)で、濃厚パイズリ、ぬるぬる洗体、3Pご奉仕を施され……
締めつける膣襞に癒やされる、ここは甘やかしの宿!

その3から続く)

 ひとまず今回が自己解説のラスト。なので、思い出せる範囲で小ネタをだらだらと。

・初稿バージョンとの違い
 改稿に際し、かなり手を加えました。初稿と完成稿を比べると2割弱減ってますが、実際は3割以上削って、新たに書き直してます。特に序盤は相当変わってます。冒頭30数ページまでは、新規書き直しです。
 最初のバージョンでは主人公の晃が宿に迷い込んだところから、30ページ以上、そのときの様子が描かれてました。
 ただ、ページ足りないし、エロシーンに入るまで長いし、作中での時間経過あまりない状況で初エッチしちゃうのはなんか違うよな、と、ばっさりカット。
 早紀が晃を「ミケくん」って猫みたいに呼んでるのは、これ、改稿のときに思いついたアイディアでアドリブ。このために三家という名字にしたわけじゃないです。ただの偶然。

 初稿では担当さんから「ヒロインが弱い」と指摘があったので、改稿で二人の描写ができたのもプラスだったかと。

・フレンチメイド
 後半、フレンチメイド服が出てきます。作中で早紀が「フレンチじゃなくて破廉恥よ」などと言ってますが、このコスチューム、実は2ヶ月前に出たばかりの「僕には純白王道(ヴィクトリアン)なメイドがいます」でも登場してるんですよね。

僕には純白王道(ヴィクトリアン)なメイドがいます

 プロットの時点で「前の作品でも使ってるネタだなー」と気づいてました。でも、別にいいよね、どうせならリンクさせちゃえ!とか考えてました。
「僕には〜」の主人公・司(実際に入手したのはサマンサさんかな?)と、晃がフレンチメイド服をゲットしたお店は同じ、という裏設定でございます。
 両方読んでくれた方がどれだけいるかわかりませんけど、私がよくやる、作者の自己満足のお遊びです。

・村おこし
 舞台となる村では、バブル期に昔話をモチーフにしたテーマパークが作られた……なんて設定がありました。晃はその廃墟を見にあの村に行ったって流れだったのですけど、ページの関係でカット。
 村に関する設定もいくつか考えてあったのですが、全然使えませんでしたね。
 村の玄関口である駅前で、晃を出迎える友里子と早紀のシーンも、確かカットしたような? あれ、残ってたかな?

・日本メイド協会の介入はあるのか?
 私の作品でメイド要素が出てくることは、すわなち、あの謎組織JMA、日本メイド協会が裏で暗躍してると同義です。それは美少女文庫だろうがフランス書院文庫だろうが変わりません。伊達に黒本デビュー作でメイドもの書いてねーぜ。

 あ、でも、直近のメイド作品である前述の「僕には純白王道(ヴィクトリアン)なメイドがいます」ではメイド協会は絡んでません。同じ立ち位置のサマンサさんの所属グループは、メイド協会の競合組織みたいなものですからね。

 ただし、今作のケースですと、ほぼ間違いなくメイド協会の魔の手があの宿に伸びるでしょう。下手すると、作品の終盤くらいでは協会に加入してるかもしれません。

・昔話ネタ
 企画段階ではもっと前面に押し出すつもりだった昔話との絡みは、執筆途中で「そんなに必要ないな」と判断し、あっさり、気づく人は気づくってレベルに抑えました。
 さるかに合戦における戦術論やら、「うちの鬼メイドは鬼可愛い」とリンクさせて桃太郎か、金太郎も捨てがたいが、組み込むのは難しいな、とか考えてました。

うちの鬼メイドは鬼可愛い

 今、プロット見たら、

閉鎖的で女性を蔑ろにする村の老人や男たちは鬼の暗喩・メタファー。最後は鬼退治をして金銀財宝美女を手に入れる一寸法師・桃太郎が晃?

 なんてメモも発見。そこまでやるともう、違うノリでは(笑)。

 雪女に関しては、早紀関連で一応、言及できましたかね。「僕には雪女(スノーホワイト)なお姫様がいます」と絡ませるって腹案もあったのですが、さすがにやめました。

僕には雪女(スノーホワイト)なお姫様がいます

 もっとやりたかったのが、鶴の恩返しネタ。使ってはいますが「見たらダメ」と言いつつ、覗かれるのを期待してストリップするシーン、なんてのはねっとりねっちり書きたかったですねー。そーゆーの、好きなんで。ページ、もっと欲しい。

 小ネタでしか使ってないものの、舌切り雀ネタは気に入ってます。
 羽衣天女の伝説も、そこそこ綺麗に組み込めた、かも?(自画自賛するスタイル)


 なにはともあれ、深く考えずに、エロエロ甘々なひとときを読者のみなさまに味わってもらえるよう、いつもどおり、全力で書きました。
 お値段分、楽しんでもらえたら幸いです。