202004僕を甘やかしてくれるやすらぎの人妻僕を甘やかしてくれるやすらぎの人妻
青橋由高
フランス書院文庫(サンプルあり)

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「出したくてたまらないんでしょ、素直に甘えて」
先走りを手指で亀頭に塗りこまれつつ耳元で囁かれ、晃の肉棒は暴発寸前!――二人のわけあり美人妻に蕩ける柔乳で、泡まみれの女体で、メイド服姿(!?)で、濃厚パイズリ、ぬるぬる洗体、3Pご奉仕を施され……
締めつける膣襞に癒やされる、ここは甘やかしの宿!

 2020年4月発売。通算68冊目(アンソロ系含まず)。フランス書院文庫では13冊目。

 なんだか凄いご時世で迎えてしまいましたが、記念すべきレーベル35周年の節目のラインナップに、私も加えさせてもらいました。
 こんなときだからこそ、甘々でエロエロな物語で、ひとときの癒やしとイヤらしを味わってもらえればな、と思います。

 今作で編集部から提案されたコンセプトは、人妻とか癒やし、だった……かな?(もう記憶が怪しい)
 プロットを見ると、「癒やしの宿(仮)」と書かれてるんで、そんな感じで企画したと思われます。

 人妻ダブルヒロインで、主人公は青年、としました。都会の生活で疲れ切った主人公が、山奥の民宿で二人の人妻に甘やかされ、癒やされ、立ち直っていく……みたいなメインストーリーに対し、実はそれぞれ悩みを抱えてるヒロインたちも同時に元気になる……なんて構造が当初の予定でした。
 ただこれだけだと少し弱いので、横軸が必要だよね、と担当さんから提示されたのが、「昔話とかおとぎ話を絡めたらどうです?」ってアイディアでした。

 そこで私は古今東西の有名な昔話をピックアップして、使えそうなものをプロットに組み込みます。でも、ページ数が足りなかったりして、最終的にはそんなに使えませんでした。残念。
 初稿では、主人公の晃がヒロインの早紀と出会うシーンから始まってたんです。雪の中、宿に迷い込んで、「雪女!?」って驚く導入部でした。ページ数の関係で、書き直しましたけど。

 ただ、せっかくのネタだったので、ちょこちょこと各章に散りばめてはみました。
 羽衣伝説は作業後半で思いついたものだったのですけど、自分ではお気に入りです。

 早紀は比較的動かしやすいキャラだったのに対し、もう一人のヒロイン・友里子は、結構苦戦させられました。プロットの時点では絶対に書きやすいと思ってた分、意外でした。

 悩みつつ、苦労しつつ、それでもどうにか原稿を書いてるうちに、あることに気づきました。
「あれ。この二人のヒロイン、誰かに似てね?」
 初稿の後半に入った頃でしたかね、二人の関係性が、「メイドやります! 年上お姉さんとツンツン幼なじみ」の楓と穂乃花(あるいは初代の由佳里と美沙)と同じだ、と気づいてからは、なんだか楽になりました。

その2に続く)