僕には純白王道(ヴィクトリアン)なメイドがいます僕には純白王道(ヴィクトリアン)なメイドがいます
青橋由高(著)・HIMA(イラスト)
美少女文庫(サンプルあり)

メロンブックス(特典あり)
とらのあな(特典あり)
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FANZA


その2から続く)

 今作、大筋では最初のプロットとほぼ同じ反面、細かい点であれこれ修正が入りました。
 テキストの直しって簡単だと思われてるようなのですが、真面目に、きちんとやろうとすると、実は相当大変です。もちろん、単純な修正はすぐできます。が、設定とかストーリーとか伏線に絡むところは、全部確認しないと矛盾や違和感となって読者の興を削ぎます。
 スケジュールに余裕あれば、修正作業そのものは特に苦にならないんですがねえ。ブラッシュアップできるんで、書き直しはそう嫌いではなかったりします。時間があれば。

 プロットを見返してみると、ストーリー部分や設定、キャラ造形は普段よりもきっちり(注:当社比)作ってある反面、エロシーンがアバウトです。アバウトっつーか、がばがばです。
 いや、まったく考えてなかったわけじゃないんですけど、抽象的な表現してるんですよね、この作者。「ヒロインから迫る」「おしおきプレイ」とか、これくらいでもまだましなほう……。

 言い訳をさせてもらうと、ストーリーとキャラ、設定がある程度固まってるなら、あとは自然な流れで展開するよね、と考えてたのも事実です。全部がちがちに決めるよりは、遊びの部分残しておくと、アイディア浮かんだときに組み込みやすくなりますし。アドリブしまくるタイプですから、私。

 終盤に出てくる、エレノアに使われるとあるアイテムとそれに付随するプレイは、まさに修正とアドリブによって生まれたシーンです。
 ありがとう、ロンドンの某有名アトラクション。さすがに現地にまで取材には行けなかったけど! いつか行きたい! 生きてるうちに行きたい!

 あー。思い出した。三章の後半、めちゃくちゃ悩んだんだった。
 ここは当初から、作品の目玉になるような、もしくは象徴的なエッチシーンを組み込こうと考えてました。プロットには、
「内容未定。イラスト的にも内容的にも目玉となるようなプレイがいい」(原文ママ)
 と書いてありますね。
 カラーイラストに使われることも想定してのコメントです。

 で。このプレイがなかなか出てこなかったのです。本当にぎりっぎりまでアイディア出てこなくて、キレかけてました。
 結果的にはあのマニアックなシーンとなったわけですけど(色々調べましたわー)、今思うと、これでエレノアさんのアレっぷりが上がった気もします。
 どっかに使おうと思ってたメモが、
「司のスカートを被ったエレノア、花嫁のブーケみたい」
 ってやつでして、これはいまだにもったいなかったかな、と。販促用のショートショートに使うことも考えてましたけど。

その4に続く)