喪服の若未亡人兄嫁喪服の若未亡人兄嫁【みだら酔い】
青橋由高(著)
フランス書院文庫(公式サイト・サンプルあり)
詳細(版元ドットコム)
Amazon
honto
「ずるいわ。今日の純也くん、意地悪よ、ああっ」
憧れの兄嫁・綾乃の太腿を割って女陰に顔を寄せれば、濃密な牝香とともに可憐な秘裂から芳醇な秘蜜が……
造り酒屋を手伝うため帰郷した純也を待っていたのは、おいしいお酒と身も心も成熟したおいしい未亡人。
愉悦に酔いしれる日々に再会した元彼女まで参戦し……

その1から続く)

 ヒロインの綾乃のテーマは、「めんどくさ可愛い歳上のお姉さん」でした。年齢相応の大人っぽいところもあるけれど、少女みたいな面も色濃く残す、どこかアンバランスな未亡人兄嫁をイメージして書きました。
 主人公の純也は、そんな綾乃の弱いところを補ったり支えたりするキャラとなります。
 サブ?ヒロインの萌は、まあ……とにかく引っかき回すポジションです。ただ、最後は三人を繋ぎ止める、なくてはならない存在になります。

 企画の段階では、ここに「杜氏見習いのフランス人ヒロイン」もいました。モデルもいます……男性ですけどね!(実際にその方のお酒も購入して飲んでみました)
 ただ、絶対にページ足りなくなるとわかってたので、今回はスルー。
 でも、作中では触れてませんけど、この幻の3人目のヒロイン、ちゃんと舞台の酒蔵にはいる設定で書きました。本編のあと、さらにもう一人ヒロインが加わると思ってください(笑)。もしかしたらなにかの機会で書く、かも?……無理かなぁ。


 作者って調べたネタはどうしても使いたくなるのですが、そこはぐっと堪え、本当に隠し味程度に抑えました。これは今作に限ったことでなく、いつも心がけてます。設定はあくまでも裏方と考えてますんで。裏方が魅力的な作品もありますけど、私にはそんなテクニックも才能もないんで。

 作品中、日本酒関連のネタがちょいちょい出てくる一方、それらに対してあまり細かい説明はしていません。前後関係や雰囲気で読者にはなんとなく伝わるだろうと信じてますし、それとなくわかるような場面や流れで組み込んだつもりです。
 お酒にちなんだプレイもいくつか出てきますが、今から思うとなかなかマニアックなのもあったような……。
 しかし、まさか同じ年にワカメ酒ネタを2回も使うことになろうとは……。それも、もう1冊は美少女文庫だし!

 あ、日本酒に関しては、一つだけ、絶対にやらないと決めてたことがありました。それは、「女性らしい繊細な味」「女性らしい優しい味」とか、実際に取材中にも見かけた、そういう表現。
 理由は書きませんが、まあ、普通に考えればわかることかと。
 ちなみに私、執筆期間中、女性杜氏のお酒、かなり飲みました。ってか、普段飲んでる蔵の杜氏が女性だったりしましたしね。
 現在は女性や若い杜氏さん、いっぱいいます。

 余談ですけど、つい最近、先々週くらいかな、以前会ったことのある人が造ったというお酒を買って飲んでました。


 エロも、頑張ったつもりです。
 未亡人がメインの属性なんで、喪服はマスト。複数ヒロインなんで、同時プレイも当然。
 そこに、ちょこっとだけマニアックな要素も組み込んでみました……というか、ここらへんはほとんど書きながら浮かんだアイディアだったりします。ストッキングなんかは、完全にそう。でも、うまく組み込めたんじゃないかと勝手に自画自賛。


 能書きとかそんなの関係なく、2、3時間で気楽に読めて、かつ、優しく、淫靡なエロスに酔ってもらえるような作品を目指して書きました。
 読んだ方にもそう感じてもらえれば幸せです。