やさしくて淫らな五人の未亡人やさしくて淫らな五人の未亡人
青橋由高(著)
フランス書院文庫(公式ページはこちら

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未亡人となった教え娘と十数年ぶりに再会し……
旅先のフェロモン未亡人に筆おろしされ……
夫の月命日に、喪服を脱いで濃厚ご奉仕を……
美しきシングルマザーと亡夫の連れ子が……
郁美、日菜子、瑞希、睦美、優衣……
清楚な美貌の奥に淫欲を秘める五人の未亡人!

その3から続く)

 最初と最後に配置された2本の書き下ろし短編は、連作となってます。私の感覚的には中編か、ちょっと短くした長編書いた気分ですが。
 前編が母編、後編が娘編&母娘丼編と、実に私らしい展開。

 舞台となるのは、主人公が勤務する音楽教室。
 実は知人に音楽教室の社員さんがいたので、色々聞けて助かりました。もちろんフィクションですんで、全部が全部現実と一緒ではないですけども、大嘘はついてないかと。
 ご家族に見られると問題になりそうだったんで(笑)、本の代わりにお菓子をお礼に送っておきました。

 ちょうど某音楽利権組織の信じがたい行為がニュースになったタイミングだったんで、そこらへんも聞きました。まあ、もう脱稿したあとでしたので作品には関係ありませんが。
 音楽が好きだったら、あんなカスな真似はしないよなぁ……ってのが私の偽らざる本音。

 前編で主人公がキーボードを系列店で選ぶシーンがありますが、ここらへんも実際の店舗がモデルです。イメージしやすいから、書くのが捗りました。

 作中に「ワルツをきみと」って架空の楽曲が出てきます。これの元ネタは世界的に超有名なアレです。個人的に大好きなんで。あのピアノの音色とメロディーがたまりません。

 母娘の運不運云々って設定は、当初はもっとあれこれ考えてました。が、ページ数が圧倒的に足りなかったため、かなりがっつり修正。長編向きのネタだったかと、途中で後悔もしましたが、なんとか最初のアイディアを残したまま書けた……と思ってます。
 作業の後半は、延々と原稿削ってた記憶しかないです……。
 進歩がないなあ、私。


 5本の短編で、5人の未亡人。
 年齢も境遇も亡夫との関係も様々ですが、甘々でエロエロで、そして読後感のいいものになるよう書いたつもりです。
 読んでくれた方も、そう感じてくれると最高に嬉しいです。