やさしくて淫らな五人の未亡人やさしくて淫らな五人の未亡人
青橋由高(著)
フランス書院文庫(公式ページはこちら

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未亡人となった教え娘と十数年ぶりに再会し……
旅先のフェロモン未亡人に筆おろしされ……
夫の月命日に、喪服を脱いで濃厚ご奉仕を……
美しきシングルマザーと亡夫の連れ子が……
郁美、日菜子、瑞希、睦美、優衣……
清楚な美貌の奥に淫欲を秘める五人の未亡人!

その2から続く)

 過去の短編集と同じく、今回もすべての作品がちょっとずつリンクしています。そんなに大袈裟なものじゃないんですけどね。
 困ったのが、作中の季節。プロットの時点でちゃんとチェックして、収録順も考慮してたつもりなのですが、一つミスをやらかしちゃいました。
 2本目の短編の元となった「黒衣の未亡人」、実は雑誌掲載時、〆切寸前で作中の季節をいじってたんです。
 それを忘れてたため、二度三度と修正するはめに……。

 3本目の「熱海の未亡人」なんかも、再録に合わせてちょこっと時期を変えてますね。
 あとこれ、熱海駅のリニューアルに合わせて思いついたネタだから、そこらへんも少しいじりました。

 再録の3本を挟むように最初と最後にあるのが、書き下ろしの2本です。
 これは完全に続き物で、前半が母、後半が娘です。母娘丼大好き私ですから、無論、母娘丼展開になります。当然です。自然の摂理です。義理の関係ではありますけどね。

 母も娘も未亡人というのは、なかなかあるもんじゃございません。
 当初はもっと込み入った設定も考えてましたけど、ページが足りなくて、断念。長編向きのネタだったかも、と後悔したのは秘密。

 運のない母と娘が主人公に対して、「二人一緒に愛してくれたら、人並みの運になります」って感じで迫る……ってのが当初のイメージでした。一応、そこらへんの名残はありますね。
 初稿はもっと色々あったんですが、泣く泣くカットしました。エロシーンは一切削ってませんけども。

その4に続く)