誘われ上手な五人の人妻誘われ上手な五人の人妻[AA]
青橋由高(著)
フランス書院文庫(公式サイトはこちら
オータムリーフでの販促(後日談SS)はこちら
「今日、夫は出張で帰らないの……だから」
腕を絡めて豊麗な乳房をそっと密着させる理子。
雪肌から湧きたつフェロモンが博巳の理性を狂わせる。
極上手コキ、絶品フェラチオ、悶絶セックス。
清楚な姿から想像できない濃厚テクに翻弄されて……
誘われ上手で誘い上手――五人のおいしすぎる人妻!

その1から続く)

 前回で予告したように、どうして美少女文庫の新刊「僕には悪魔(リリス)な師匠がいます」と同時期発売になったかを暴露(笑)しましょう。

 元々の先約は美少女文庫のほうでした。イラストを描いてもらう時間も必要なので、当然、〆切も先に来ますしね。
 今作の依頼をいただいたのは7月上旬でした。10月発売で短編集出しませんか、と。

 当時の日記を見返してみますと、体調不良で通院してて(もう完治してます)、ゲームシナリオやってて、夏コミ新刊のプロット作ってて、特選小説のプロットも作ってて、美少女文庫も書いてて、しかも私生活でちょっと面倒なことがあって、草野球で軽く肉離れして(これは関係ないか)、とにかくかなり追い込まれてたようですね……と、どこか他人事のように語る私。

 そんなわけで、さすがに心身ともにぎりっぎりの状態で、スケジュールも破綻しかけてた時期なんで、私は担当さんにこう返信しました。

「スケジュールですが、現在、ゲームテキストやってて、これがあと1週間くらい
で、その後が美少女文庫(まだ1章の途中)、今月ラストの1週間で夏コミ新刊、
来月コミケ直後に特選小説の短編、その後は******と美少女文庫の次の、
となっております。作業に入れるのは……9月以降になっちゃうかと。色々と並
行作業もやりますが。お休みはもう諦めました。あはははははは。」

 ほとんど原文そのままです。伏せ字になってるのは、その、あの、お察しください。

 で、これに対して担当さんはこう返してきました。
 9月から作業入ればスケジュール的にはぎりぎりですが、書き下ろしなしならなんとか、と。

 長くお世話になってますので、私も、ああ、これは10月発売にしないと大変なんだな、と察します。作家と編集者は助け合わなければなりません(意訳:いざとなったら〆切延ばしてください)。
 それに、私、依頼を断るのが苦手なのです。怖いのです。

 ってなわけで、頑張って書くぜ、となりました。
 ただ、今回も書き下ろしは入れてもらうことにしました。過去の3冊でやってて今回やらないと、手抜きしたと思われるのがイヤだったので。考えすぎだとはわかってるんですけども。

 まず決めなければならないのは、短編集のテーマです。ページ数と収録本数は決まってました。
 最初の案は未亡人でした。が、未収録の未亡人ものは2本しかありません。さすがに書き下ろし3本は現実的ではありません。……今から思えば、それでもよかった気がしますけどね。

 そこで人妻もので5本揃えよう、となりました。
 もっとも、こちらもストックは3本。いざとなれば、このときにプロット作ってた特選小説の新作が人妻ものだったから、最悪、これ使おうぜ、などと企んでもおりました。ふふふふ。

 人妻ものオンリーで、再録3本に書き下ろし2本。
 せっかくですから久々にメイドなんてどうですか、と提案されたので、だったら幼妻メイドでいきましょうか、ぐへへへ、と、企画は進みます。

 私の場合、プロットさえできてれば短編はだいたい3〜5日で書けるので、結構余裕じゃね、はっはー、なんて思ってました、このときは。

 あれれー、おっかしいなー、これ詰んでないかなー、あれれー、などと焦り始めたのは、この少しあとのことでした……。

その3に続く)