センチメンタル・ウィドウ
青橋由高
綜合図書
2018-01-11


 特選小説での25作目の短編。

 この号のお題は「未亡人」。好物です。よっしゃあ!……と思ったところに、担当さんからの個別テーマ「1周忌」が追加されました。他の作家さんとネタがダブらないための処置です。
 聞いた途端、「あ、これ、キツいやつや」とすぐにわかりました。
 だって、旦那が亡くなってまだ1年なのに、別の男とエッチしちゃう話にしなきゃならんのですから。私の好みのストーリー路線を考えると、なかなかに難しいわけです。
 自然と、旦那はろくでもない男って設定になります(笑)。

 今作では、以前からやってみたかったセンチメンタルジュエリー(長くなるので詳細は省きます)を題材にしてみました。
 が。
 これがまあ、大変でした。
 プロットの段階ではあれこれ設定を詰め込んだのですけど、大半はお蔵入り。このネタは短編ではちょっと厳しかったなぁ、と。中編か長編向きだったと、今は思います。
 正直に白状しますが、当時、〆切が複数あった影響で私のメンタルはかなり折れそうになってまして、改稿の大変さに、
「もう、センチメンタルジュエリーなんてなかったことにして書き直そうか」
 と、ガチで考えたほどです。
 踏ん張りましたけど。しつこくあがきましたけど。

 ページ数も毎度のごとく超過してしまい、だいぶあっさりした話になっちゃいました。
 あ。あっさりしたのはストーリーであって、エロシーンはカットしてません。ねっとり書きました。ぐふふ。

 校正の方(知ってる人だったりする)から「面白かった」とメールをいただき、ずいぶんと救われました。

 読者には作者の苦労なんて関係ないので、気楽に、むふむふ楽しんでいただけることを願ってます。