通常サイズ六人のおいしい艶熟女[AA]
青橋由高
フランス書院文庫
公式サイトはこちら
悩殺ボディの家政婦に真夜中もお世話を施され……
フェロモン全開の和服美女と一夜の危険な火遊びを……
美人だらけのマンションで日替わり姦淫を満喫し……
三十路のとろける蜜壺で女の悦ばせ方を教えこまれ……
未亡人姉妹に迫られて待っていたのは美肉くらべ!?……
こんな熟女を味わいたい、六つのおいしいパラダイス!

その2から続く)

 収録されてる各作品にまつわる小ネタをいくつか。

1話目「熟女家政婦と坊ちゃま ご奉仕されて甘やかされて」
 書き下ろしであるこれ、主人公の名前は「慶太(けいた)」です。
 初稿では「啓太(けいた)」でした。
 はい、勘のいい方はお気づきでしょうが、昨年の冬コミで頒布した同人誌「あねみこ!」の主人公とまったく同じ名前です。
 実は、初稿書いてる時点で「なんかこの名前、見覚えがあるぞ」などとデジャヴを感じていたんですが、単に記憶力が残念だっただけですね。執筆の時期はほぼ連続してるのに、気づかない私の脳みそって……。

 作業のかなり後半に入って気づいたので(確か、Twitterでもそんなことつぶやいた記憶が)、急遽、漢字を変更しました。
 普段はちゃんとキャラの名前をリストにしてダブらないよう管理してるんですが、この頃はかなり忙しくて、直近の作品である「あねみこ!」を更新できなかったのがミスに繋がりました。

 しかし長いですねこの1話目! 短編じゃないよ、中編だよもう!
 改稿で削るつもりでしたけど、思ったより難しくて、色々予定狂いました。

 序盤のエロ本云々とか、ラストのテレビとかが小細工です。本当は他にも色々調べてネタ用意したんですが、うざいだけになるからばっさりカット。

2話目「和服美女の「つまみぐい」 かわいい熟女の啼かせ方」
 これを単行本のどこに配置するかが難しかったです。
 作中にちらっと出てくる女性アーティストを絡ませようかとも考えましたけど、難しそうだから断念。
 ヒロインの翠子さん、可愛くて好きです。私、こういうタイプの熟女をよく書いてるような……。

3話目「美熟マンションへようこそ 「艶住人」を独り占め」
 本誌掲載時に評判がよかったらしい作品。私としてはちょっと珍しいタイプのストーリーかも?
 当初は最後に出てくる未亡人とのシーンを書き下ろすつもりだったのですが、ページも時間も気力もネタもなかったので断念。

4話目「シェアハウスで3P体験!? 甘く危険な熟女の花園」
 つい最近書いたばかりの作品なので、よく覚えてました。こっちは美少女文庫での私のテイストが若干出てるかも。
 一人称の「私」と「あたし」が途中で逆になってて、最後の最後で担当さんに修正してもらうというポカしたのは私です。すみません。

5話目「田舎の淫らな「しきたり」 喪服未亡人姉妹と」
 今回収録されている中では一番古い作品となります。昔からやりたいネタだったので、楽しく書いたことをよく覚えてます。

 姉妹の名前が「清美(きよみ)」「真純(ますみ)」と、最後が「み」なのはただの偶然だと思いますが(当時、そこまで意識したかは不明)、せっかくなので今回、そこを利用しました。

 単行本にする際、この未亡人姉妹との3Pシーンを新規に書き下ろそうと一番最初に考えたのですが、実現できなかったのがいまだに悔やまれます……。特典ペーパーとか電子版での発表、という案もあったんですけれど。

6話目「ダブルスコア〜文(36)と倫太郎(18) 時を忘れて貪りあって」
 これも書き下ろし。1話目と対になってます。
 ダブルスコアというタイトルは、私が初稿につけたものです。もちろん元ネタは昔同人誌で出して、最近電子版も発表した「ダブルスコア〜このダメ大人っ!」です。ヒロインの「文(ふみ)」と「倫太郎(りんたろう)」の年齢差が二倍、という意味です。

 文は、当初の予定よりずいぶんとはっちゃけたキャラになっちゃいました。作者の思惑無視して動きやがるので大変です。楽しいですけれど。

 ラストに腕時計が出てきますが、別に深い理由があったわけではなく、プロットにもないアイテムでした。ただ、結果的に1話目と6話目を繋ぐ、象徴的な小道具になったと思います。頭のどこかで考えてたのかもしれませんね。

 多分、6本の短編の中で一番美少女文庫っぽいヒロインです、文さん。年齢はそれこそ倍ですが(笑)。


 さて。
 この単行本、エッチシーンがあるヒロインだけでも9人おります。なのになぜタイトルが「6人〜」なのか?
 考えてはいけません。いけないのです。
 ちなみに当初の仮タイトルは「熟女がいる六つの風景」でした。
 色々あるのです。あったのです。見逃してください。

 あ。そうだ。
 私、ずっと「艶熟女」を「えんじゅくじょ」と読んでいました。でも、正しくは「つやじゅくじょ」だそうです。発売してから気づきました……。