
青橋由高
フランス書院文庫
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悩殺ボディの家政婦に真夜中もお世話を施され……
フェロモン全開の和服美女と一夜の危険な火遊びを……
美人だらけのマンションで日替わり姦淫を満喫し……
三十路のとろける蜜壺で女の悦ばせ方を教えこまれ……
未亡人姉妹に迫られて待っていたのは美肉くらべ!?……
こんな熟女を味わいたい、六つのおいしいパラダイス!
(その1から続く)
今回の短編集は編集サイドからの要望で、熟女をテーマにしました。
元々、特選小説に掲載されていた作品にも熟女がヒロインって作品は多いので、まあ、問題はないよね、と思いました。
が。
よくよく考えてみれば、短編集もありがたいことにこれでもう3冊目です。
特選小説に掲載された作品は23本ありますけど、うち3本は短期集中連載で分量少ないし、これを元にして長編にまとめちゃってますし(「おいしい特別休暇」)。
過去2冊の短編集に収録したのが9本。
つまり、使える作品は11本。
うち1本は当時まだ本誌掲載前で、さすがにこれ使うのは憚られたので10本。
さらに、熟女というテーマに合わないものもあったので、どれを収録するかは結構悩みました。
いや、普通の短編集ならそんなに悩まないと思うんです。私の場合、1冊の単行本としてある程度まとめたいという気持ちがあるせいで悩みました。自ら茨の道に踏み入る感じでございます……。
前の2冊もプロット作るの大変でしたけど、今回は一番苦戦しました。
一番最初と最後の書き下ろし2本のあのネタは比較的すぐできたのに対し、再録の4本をどう料理するかにだいぶ手間取りました。3、4回くらい修正したかも。
なんで官能小説の短編集でこんなパズルみたいなことやってんだろうと、何度思ったことか(笑)。
これで読者のみなさまが楽しんでくれれば報われますけど、実際どうなんですかね。ご意見ご感想、お待ちしております。
各作品のあいだに短い後日談を書き下ろしましたけど、1話目にだけないのは意図的です。
この1話でちょっとした違和感を覚えた方が最後の6話読んで「ああ、なるほど」と納得してくれたら、仕掛けた私としては本望です。当初はもっと露骨にあれこれネタ仕込むつもりでしたが、作者の自己満足になっちゃうから必要最小限に抑えました。
担当さんには、6話の腕時計のエピローグが印象的だと言われました。あれは書きながら思いついたネタなんですけれど、悪くない小道具になったんじゃないでしょーか。
(その3に続く)
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