通常サイズおいしい特別休暇: 女教師、シングルマザー、女子大生と
青橋由高
フランス書院文庫(公式サイトはこちら
同窓会で出会った、あこがれの元副担任教師・佐織。
豊麗な美乳が悩ましい初恋相手、独身美母・優美子。
仕草も女陰も初々しい年下の小悪魔な幼なじみ・佳奈。
故郷に帰ってきた青年を待っていたおいしすぎる再会。
29歳&38歳&19歳が、他の女に負けじと挑発を仕掛け……
三人の美女が一堂に集う寝室は修羅場? それとも楽園!?

 2016年5月発売。通算49冊目(フランス書院文庫5冊含む。アンソロ系含まず)。

 この作品の原形は、昨年、特選小説のフォトノベルスとして短期連載された「甘すぎる帰省」シリーズです。
 フォトノベルスってのは、まあ、要するに挿絵の代わりに写真を使った巻頭カラー作品、みたいなものです。多分。
 全3回で、タイトルはこんな感じ(それぞれ自己解説にリンクが張ってあります)。

・1回目「甘すぎる帰省 かつての恋人」
・2回目「甘すぎる帰省 憧れのひと」
・3回目「甘すぎる帰省 初恋相手の娘」

 普段の特選小説の短編に比べてとにかく分量が少なくて(半分未満!)、まとめるのに苦労した記憶があります。

 黒本、つまりフランス書院文庫の担当編集さんから「あの連載を長編にまとめましょう!」と言われまして、この企画はスタートしました。
 ここで普通にそのまま長編にまとめ直す、ということも考えたのですが、色々と悩んだ末、基本的な流れだけ踏襲して、キャラは変えました。もちろん名前も全員オリジナルとは違います。

 担当さんは「なんでわざわざまた手間のかかることを」と思ってた模様。うん、私もそう思います。どうしていつも自分から面倒なことをやるのか。後悔するのはわかりきってるのに。なんなのもう。

 もちろん理由はございます。一応は。
 まず、連載ではとにかくすぐに濡れ場に入る必要があったから、ヒロインたちがいつも以上にちょろイン仕様になってて、さらに主人公を全然描けなかったのが気になってたのです。
 プロットを作る時点では、主人公をちゃんと描こう、ヒロインたちが好きになる理由もしっかり書こうと考えてました。
 まあ、結果的にはいつものように(そう、いつものようにだ!)ページ数が笑っちゃうくらいに足りなくなって、泣く泣く削った主人公関連のシーンも山ほどあったのですが……。

 あとは、担当さんとの打ち合わせで、各ヒロインの属性を(セールス的な意味で)強くしようってことになったもの理由の一つです。
 「甘すぎる帰省」の1回目に出てくる「かつての恋人」を、今作では「憧れの女教師」にしたのが一番大きな変更でしょうか。2回目に母親、3回目がその娘、というのはそのままです。

(その2に続く)