夜這いぐるい: 義母に、美母に、兄嫁に (フランス書院文庫)
但馬庸太
フランス書院(公式サイトはこちら
2016-01-25

「義母さん、本当は僕が来るのを待ってたんだろ」
布団にくるまれた闇の中、濡れた秘処を這う舌先。
執拗に舐め啜られ、抑えきれない甘いあえぎ声。
咎めなければと思うほど濡れていく34歳の身体。
禁断の肉交に身も心も溺れる綾音は知らない。
息子が兄嫁や実母の寝室にも通っていることを……

 夜這いの習慣がまだ現代にも残っている地方、というのは、エロ作品においては実に魅力的な設定です。私も大好きです。前々から書きたいな、と思ってましたし、実際にそういった企画の話もありました(ぽしゃりましたが)。
 フランス書院文庫でもたまにこのネタの作品がありますけど、やっぱり心惹かれてしまいます。

 さて、今作ですが、「かつては夜這いの風習があったものの、今はそれを廃止した」土地が舞台となってます。しかし、ごく最近、主人公の祖父(こやつが鬼畜)の代までは存在していた、という設定です。

 内容は……まあ、うん、タイトルと設定でみなさん(読む前の私含む)が想像した、そして期待したようなものでほぼ合ってます。いい意味で。予想も、期待も裏切りません。
 二人目のヒロイン、っつーか憐れな獲物である兄嫁と関係する理由がちょっと予想外でしたけど。でもエロいです。

 中盤から終盤までは義母と兄嫁と関係する展開なのですが、描写が素晴らしくエロいです。クオリティとテンションの高さを確かな筆力が支えています。
 官能小説において文章力はほどほどでかまわない、と言う方もいますけど、濡れ場に没頭させる、余計なことで読者の集中力を削がない、という意味では決して軽視していいものでないと考えます。個人の感想ですが。

 中盤をすぎたあたりで、なんかちょっとテンポ速すぎるな、せっかくエロエロで面白いんだからもっとじっくりやってもいいんじゃないか、と感じました。もったいないな、もっとねっちり義母と兄嫁責めろよ主人公、などと思ったんですが、よくよく考えたらこれ、もう一人ヒロインいたことを忘れてた私がバカなだけでした。
 3人だったら、そりゃここらへんで最後のヒロイン登場させないとダメよね……すんません……。

 たまに、前半から中盤は濃厚だったのに、後ろがちょっと駆け足かなぁ、と感じるものもあるんですが、今作はその点、いいバランスでした。
 ここらへんの感覚、私も見習いたい……。

 この設定・属性が合う方でしたら、きっと楽しめる一冊と思います。