特選小説での15作目。
今回のテーマは「旅情」。……このテーマは前にもありましたけど、私はまたも安易に温泉をチョイス。他にないのか。思いつかないのか青橋。
舞台となった温泉は前回同様、一応のモデルはあります。行ったことないけど。
たまには取材に行きたい……ついでにちょっとのんびりしたい……。
この「美人の湯」のコンセプトは「コンプレックスあるヒロインって可愛いよね!」、つまりは私の歪んだ性癖でございます。
完成稿ではそんなに強調されてないかもですが、プロット及び初稿の時点では結構色々な要素が詰め込まれてました。主人公である上司と部下であるヒロインのあいだにある仕事上の問題とか、そういったもろもろ、最終的にはページ足りなくてばっさりカット。おおう。短編でもすっかりこのスタイルになったな、私……。
最終的にはおっぱい小さいの気にしてるだけのヒロインに見えるかもしれませんが(笑)、本当は途中入社してきて上司になった主人公へのやや屈折した感情とか、そのくせこいつ仕事できるのがムカつく、みたいな面を書きたかったんですよねー。残念。
っつーか短編向きの設定じゃないですね、今思うと。
そういやこのキャラたちの勤める会社の設定も無駄に細かかったな、プロットの時点では。
初稿では主人公が会社のおっさんたちと酒飲みながら温泉に入ってだらだら会話するシーンがありましたが、無論、いの一番に削りました。そらそーだ。
自分の容姿に自信がない大人の女性がこっそり美人の湯に浸かって、無駄と知りつつも期待してる、そんな姿って萌えるよね、とか思いながら書きました、はい。
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