
青橋由高(著)・有末つかさ(イラスト)
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「キミは私の王子様 絶対逃がさないわ」
「淫獣なセンパイはあたしだけ犯してればいいんです!」
憧れの生徒会長・中之宮ささらVS.毒舌水泳部・天野琴子。
甘いヤンデレ告白&あまのじゃくな純情脅迫にハマって、史上最重な三角関係へ!
黒ストッキングで搾られたい? 競泳水着に溺れたい?
(その1から続く)
今回に限ったことではありませんけれど、私の作品は毎度毎度初稿が無駄に長いです。この症状は年々悪化の一途を辿っており、もはや完治の見込みはないと諦めてもおります。
原因の一つにキャラが動きすぎる、喋りすぎる、というのは理解してますが、改善の兆しすら見えません。そもそも修正するつもりもないようです、このバカ作家。
これはヒロインが1人だろうと3人だろうとあまり変わりません。むしろ少ないと油断してしまうため、単独ヒロイン作品のほうが「こんなはずじゃ……」と青くなるケースが多い気もします。
じゃあダブルヒロインならバランス取ろうとするからいい感じに収まるんじゃね?……なんて夢を見ていたこともありました。具体的には初稿の1章が終わるくらいまで。甘かったです。だだ甘でした。
どんくらい甘かったかといいますと、初稿だと1章が終わったのが86ページ。全5章ですんで、単純計算で430ページ。実際はここにイラスト10枚の他、目次やらなにやらが入るわけでございます。
さすがのバカ作家も「これはまずい」とわかります。ただ、一応は考えておりまして、2章は元々短めにするつもりでした。3章以降もメリハリをつけて、どうにか300ページちょいで……と計算してたんです。
初稿、2章までで157ページになりました。157引く86イコール71。…………大して変わってねええええ!
っつーか全体の4割ですでに157ページとかアホかと!
しかもですよ、今初稿確認したら、2章の最後にこんなメモがありました。
「万が一ページに余裕あったらここにピロートーク加筆したい」
万が一、とか書いてるところが切ないですね。己の置かれた状況を一応は理解していたようです、当時の私。
私はよくこういったメモをしますが、実現した試しはまずありません。
3章までで202ページ。ここは最初から短くする予定だったので、ちょっと落ち着きました。
4章までで277ページ。また増えてます。でもぎりぎり許容範囲。私の中では。担当さんの中ではきっと違うでしょうが。普通はここで完結してなきゃならない分量です、そもそも。
初稿テキストにはこの章のラストにもメモがありました。
「余裕あれば、イヤミたっぷりのささらのシーンも加筆」
「三人一緒、あるいは琴子とささらの二人だけで入浴シーンとか」
悲しいですね。「余裕あれば」と書いておきながら、最初からそんなものが存在しないだろうと絶望してる作家の悲哀がこのメモから漂ってます。
そして最終章までで367ページ。……この章だけで90ページ書いてますよこいつ! 反省の色皆無ですよ! まったく学習してませんよ! ここでもメモがあって、
「なんかピロートークを」
とかほざいてやがりますよ! サイテーです。琴子だったら、
「ホント、愚かなんですから。その頭の中に入ってるのは大豆由来の発酵食品ですか?」
とか言いそうです。
んでエピローグを加えての初稿が378ページ。イラスト抜きです。プレーンテキストです。
ページが足りないのが早い段階でわかってたから、改行少なくしてぎっちり詰め込んでのこの分量。もはや笑うしかございません。
私はエロシーンは削らない主義なので(だってエロ小説ですから!)、必然的に日常パートをカットします。
ささら先輩と琴子をノリノリで書いたシーンをかなり削りました。もったいないなぁと思いましたが、自業自得なのでどうしようもありません。
主人公の悠真の見せ場であるシーンが妙に軽いのはここらへんも少しだけ影響してます。少しだけね。
初稿の時点から「さらっと流したほうがいいかも」と考えてたので、実は火事や大会のところはほとんどそのままです。
ささらが腹黒く暗躍する小ネタとか、琴子のツンデレ毒舌シーンのカットは今でもちょっと残念だったりして。
(その3に続く)
コメント
コメント一覧
削除作業を諦めて、逆に書きたいだけ書いて前後編にしましょう(爆)
今回の「恋乙女」も厳選した会話だからあんなに面白かったんですね!納得です。
私も文章を書くと長くなってしまうので後で削るのが大変です…。
是非、削った部分を同人誌か何かで救済して欲しいです。
メチャメチャ読んでみたいです…!
幻のプロローグや店舗特典のカット場面を読みましたが、読んでいてこういった部分をカットしたの!?とビックリしてしまいました…
ページ制限があるから仕方がないこととはいえ、そういった完全版が気になってしまいます…
それこそ完成版だけでも面白く、何度も読み返しても楽しめるのでそれが何倍にでもなるのではないかと…
余談ですが二人だけの入浴場面はかなり気になってしまいました(苦笑)
自分はたまに小説の短篇の賞に提出しますが、だらだらとなるのに必要なことが書けておらず、毎回規定枚数までいかなくて、無駄に文章を継ぎ足してとんでもない代物になるだけに、さまざまなカットを加えながらも魅力的な物語になるのがすごいと思うと同時にうらやましく感じます…
長文失礼しました
他の方も書かれていますが、いっそのこと無修正では如何ですか?加筆、修正を加えるため大変そうなので、青橋先生が1番ハッピー(時間的、精神的にです)で、次に読者で有る私は2番目に幸せです、編集さんは泣きそうですが(笑)
いつか何かの間違いで販売される事を待っています(笑)
前後編の作品って。
今は読者のがまんが足りないのか、他の事情があるのかそうしたスタイルの作品はないですね。
前後編とかシリーズものは売れない、というか、それ以前の課題があるとか……ごにょごにょ。作者とか出版社の問題ではない、ような。
>Toshiさん
削ったからいいのか、削らないほうがいいのか、自分ではなんとも判断しづらいところがあります。
面白さって、難しいですよねー。
>マープルさん
実際はちまちまと細かい部分、それこそ数行単位、あるいはセンテンス単位でカットしてるところも多いんです。むしろそっちのほうが多いのかな?
私はどうしてもだらだら書いちゃう悪癖があるので、幸か不幸か、書き足さなきゃならないって状況はほとんど経験してませんねえ。
>名無しさん
うーん、ちゃんとブラッシュアップしてないと、一番ハッピーになるべき読者の方が損しちゃいそうです(^^;
完全ノーカットとは言いませんが、もうちょっとだけ量は欲しいとは思いますけどね。
>Maxあさまさん
複数巻にして出したいと作者や出版社が思っても、取り扱ってくれないとどうしようもないですから。ある程度は数が出ないとみんな不幸になりますし。
電子がメインになったら、また変わってくるかもしれませんね。
>mtkさん
そう遠くない未来、電子版で前後編とかシリーズものとかやってみたいと考えてます。