特選小説での13作目。

 短編も10作以上書いてるとだんだん「あ、このネタ、前にもやったな」というケースが増えてきて、長編と同様、制限が厳しくなってきました(笑)。

 パトロンというネタそのものは少し前に思いついたものです。
 おっさん主人公をパトロンにして若い娘をヒロインにするか、美熟女をヒロインにして若い男を主人公にするかは悩みましたが、今回は後者にしました。そのうち前者のパターンでも書くかもしれません。こっちのほうが私の好みかもしれませんしね。

 ヒロインが指フェチというのは以前からやりたかったネタのひとつ。他にもフェチもののアイディアはあるんですが、長編ではあんまり受けないようなので、今後は短編でちまちま使うかも?
 そういや足フェチヒロインも特選小説で書きましたね。

 主人公がピアニストという設定だったので、資料としてリヒテルやホロヴィッツのCDを聴いたりしました。それが作品に反映されてるとは思いませんけど、まあ、気分の問題です。
 だけど執筆中に一番聴いたピアニストはビル・エヴァンスだったような……。

 あ、タイトルはもちろん、「亡き王女のためのパヴァーヌ」から、です。