通常サイズ異世界でハーレム始めました 姫騎士と魔王と王妃
青橋由高(著)・有末つかさ(イラスト)
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メロンブックスで描き下ろし別カバー&書き下ろしSS
オータムリーフでカットシーンの小冊子
フェア参加書店で書き下ろしSSペーパー
「こっちの世界の方が幸せでしょ
扉の向こうはなんと異世界!
魔王を倒してハーレムへ!
王妃ソニアと初体験して魔王オリガをマゾ堕ち調伏!
姫騎士シルヴィアともツンデレラブ!
現代チートで魔界も王国も救えば──腹ボテパレード&再処女4P結婚式!
異世界で夢の勇者生活、始めました。

その1から続く)

 異世界ハーレムものという大枠が決まったあとは、ヒロインたちをどうするか、でした。
 ヒロインが3人なのは編集サイドからの要望です。4人以上だと私と有末さんが死亡します。3人でも打ち所が悪いと死にます。危険です。

 どんな3人にするかは、かなりあっさりと決まりました。
 お姫様は王道で確定。
 お姫様いるならその母親である王妃様出して母娘丼は当然だ、これができぬのなら意味がない、と言い切ったのが私。
 魔王を是非、とは担当さん。
 はい、決定。

 悩んだのは、エルフもいいなぁ、だったらダークエルフもいいんじゃね、いやいや褐色肌なら魔王様でどうよ、とか、そこらへんですかね。

 以下、3人のヒロインたちについての個別説明。

 まずは姫騎士シルヴィア。
 実は一番書いててふらふらしたのがこのツンデレちょろインお姫様。
 キャラデザの時点から苦労しました。特に甲冑とか。
 テキストのほうも初稿の後半に入るまでキャラが決まらず、改稿のときにだいぶ修正しました。当初はかなり堅い口調でしたね。姫様というよりは騎士っぽい感じだったかな?
 でも苦労した分、愛着はあります。

 今作も毎度のパターンでページが足りなくなり一章分弱くらいカットしましたが、大半がシルヴィア絡みになっちゃったのは痛恨。ごめん、シルヴィア。

 そのシルヴィアの母親であるソニアは、私が是非とも書きたかった王妃様。しかも未亡人。趣味丸出し。
 当初は大人のおもちゃマニアという設定をもっと前面に押し出す予定でした。実際に初稿ではいったん主人公と一緒にこちらの世界にちょこっとだけ来て、その際にエロゲのおまけであるローターをこっそり持って来ちゃう……なんてエピソードもありました。

 まあ、それでもなんだかんだでソニアの出番はある程度確保できたので私は満足。
 最後まで羞じらいを忘れないところとか、色々と気をつけて書いたつもりです。

 魔王オリガは、書いてて一番楽なキャラだったかもしれません。
 速攻でマゾ堕ちするのが決まってたし、耳とか尻尾とか角とか、スタンダードなデザインでやることにしてましたしね。
 心がけたのは、「悪魔メイドはツンツンデレデレ!」のタマさんとの差別化。イラストも同じ有末さんだから、見た目も別にしようということで髪の色が黒になったのです。
 肌の色を褐色にするという案も、その流れからでした。

 テスト販売後、「タマさんの親戚?」なんて感じの問い合わせがいっぱい来ました。
 一応、この作品もこれまでの青橋作品(NTR系除く)同様、舞台は同じです。だから作中の現実世界のどこかにはタマさんいますし、もしかしたらなんらかの接点あるかもしれませんね。
 作者的にはぼんやりと遠い親戚、みたいなイメージで書きました。まあ、種族が近いとか、そんな程度でしょうか。

 失敗したのはあの長い耳。絶対にやろうと思っていた耳掻きプレイのために長くしてもらったのに、すっかり、本当にすっかり忘れてしまい、結局、メロンブックスの特典ペーパーで救済しました。

 以上の3人が本作品のメインヒロインとなりますけど、実は主人公がエッチしちゃうキャラは他にも大勢出てきます。シーンとしてはないので、書いてみたかったな、とは今も思ってます。

(その3に続く)