「わたくし、紅葉の処女をご主人様の××で殺して下さい!」
艶やか和服の暗殺メイドが忠誠を誓ってフェラキス&初体験!?
学校でもお風呂でも精子を【暗殺】される夢の日々!
返り討ちして絶頂させれば、紅葉さんはますますメロメロ!
殺人級に可愛すぎる、年上クールメイドさんの懸命ご奉仕!
(その2から続く)
書いてて「うーん、これでいいのかなぁ」と悩むのは毎度よくあることですが、今作では大きく二つの点で最後まで試行錯誤しました。
一つは前回書いたような、主人公の桂悟の特技。「悪魔メイドはツンツンデレデレ!」みたいなチートキャラにするか、本当にぎりぎりまで悩みました。結局、力業で押し切っちゃいましたが、これはこれで私らしい気もします。
なお、本編には全然出てこないのですが、リトヴァク家や河須家の細かい設定も色々考えてました。ただ、別にそんなもんなくてもストーリーには関係ないし、なんでもかんでも説明するのも野暮だと思ってばっさりカット。
今作は全体的に説明を省いたシンプルな描写をしてますけど(意識してやってみました)、大半の方はまったく違和感なく読めるんじゃないでしょうか。
文章が下手なのは相変わらずなのでご容赦を。
もう一つ悩んだ点は、作中にやたらと「殺す」という物騒な単語が出てくるところ。
書きながら、自重した方がいいかな、別の表現にすべきかな、とあれこれ考えました。でもここぼかしたら紅葉のキャラが成立しないため、殺伐としたままにしました。
その代わりに、全体的をコミカルな雰囲気にまとめてみたつもりです。
以下、裏話をいくつか。
作中で出てくる「月刊メイド」って雑誌、もちろん関わってるのは「メイドなります!」シリーズのあの二人の黒幕です。SPメイド、なんて単語が出てきてるんで、きっと美遥さんにインタビューに行ったんじゃないでしょーか。
それと、文化祭の稽古の場面(226ページ)で「シーンナンバー2-4、3-2、4-4、5-3」ってセリフがありますが、はい、アレのネタです。初稿では5-3はなく、ゲラの段階で書き足しました。きっと担当さんはなんでこんなの付け足してんだろうと思ったことでしょう。
ちなみに私はまだ5-3突破してません。
当初、紅葉の瞳は琥珀色だったんですよ。ちゃんと紅葉の血筋から考えて実在する瞳の色を設定したものの、諸般の事情で変更しました。
ただ、キャラ的には深紅のほうが合ってるかもしれませんね。殺意に応じて充血するって感じで。
表紙のイラストは最初、紅葉が右手に持ってたのはナイフでなくてライフルでした。イメージだとそっちのほうがいいのですが、絵的に火器が強調されすぎちゃうってんで描き直してもらいました。すんません。
その分、作中でナイフを使うシーンを増やしてみました。
紅葉が魚を捌いてるシーン、書いてて妙に楽しかったです。ページに余裕があったらもっと調理の場面書きたかったんですよねえ。色々調べたのに、全然使えなくてちょっと残念。
メモはしてあるけれど使えなかったネタがまだいくつかあるので、なにかの機会で書いてみようと考えてます。実現するかはわかりませんが、気長にお待ちくださいませ。
コメント
コメント一覧
すべてを書く、書かない、想像に任せる…この辺りのさじ加減は難しいとは思いますが、今作はそういったところを含めて楽しめました!
「殺す」という単語の連発に最初のときはビックリしたのですが…後半になるとそのあたりが自然になってきて、考えてみればまったく殺伐していない加減がすごいと感じます!
長文失礼しました