僕の家に来た美しすぎる家政婦 (フランス書院文庫)
葉川慎司
フランス書院文庫(公式サイトはこちら
2013-10-23

掃除中にのぞける白い太腿、36歳の悩ましい腰まわり……
エプロンでは隠しきれないむっちり女体の家政婦・瑞穂。
まさか彼女が、僕の初体験相手になってくれるなんて!
濃厚キッス、お掃除フェラに、ご奉仕バスルーム……
「してほしいことがあったら何でも言ってくださいね」
どんな淫らな願いも叶えてくれる最高すぎる家政婦!

 メイドがありなら家政婦でもいいのでは、というノリでやった……などと編集さんは供述してましたが(先日の打ち合わせの席で本当にそう言ってた)、まあ、本当かどうかはともかく、すっかりメイド作家に戻った私としては当然気になったわけで、早速読んでみました。
 作者の葉川慎司さん、これがデビュー作なんですね。

 なんの予備知識もなく、あらすじも読まずにページを捲り始めたので、中盤からの展開に「ん?」と驚きました。今、改めてあらすじとか読んでみましたが、その点については特に触れてないんですね。
 公式サイト見るとわかるんで伏せませんけど、この作品、家政婦さんと義母のダブルヒロインものでした。

 デビュー作という先入観を持ったまま読んでも、文章にぎこちないところは感じませんでした。シンプルだけど淡白ではない、洗練された文章。私よりよっぽど巧くて腹立つ(笑)。
 テクニック的なことで言うと、もっと興味深い点がありました。
 登場人物は(主人公の父親もいますけど)基本的に三人で、そのうち主人公と義母の視点で物語は描かれます。家政婦さんの視点はないんです(見逃してたらごめんなさい)。

 私なんかはころころ視点変える人間だからすぐに気になったんですが、これはもう完全に意図的なものでしょうね。家政婦さんの本心とか素性とかをよりミステリアスにする、なかなか面白い技法だと思いました。読者に色々考えさせますから。

 我田引水になっちゃって申し訳ないですが、「もしも(「メイドなります!」の)由佳里さんが勝と出会うことなく、メイドではなく家政婦やってたらこんな感じになったのかなぁ」、なんて思いながら読んでました。