とろめき姉妹島 (竹書房ラブロマン文庫)
橘真児
竹書房(公式サイトはこちら
2013-07-22

テレビ局の新人AD・双津康仁は番組で「海女」を取り上げるため、下調べで能登沖にある離島へ赴く。到着した康仁は島の人妻・友恵の厚意により彼女の家に泊めてもらう。そして彼女に筆下ろしまでお世話になる。翌日、康仁は海女を取材するが、清花と美由紀という二人の海女頭がいて対立していることを知る。しかも二人は姉妹だという。姉の清花派は磯着にフンドシ姿で島に古くから伝わる漁法を守っていたが、妹の美由紀派は近代的なスタイルだった。康仁はテレビ的に清花派を取り上げようと考えたが、それを聞いた美由紀が思わぬ行動に出て…!?
美しく淫らな海女たちの島で快感づくし…極上の離島エロス!

 一般官能小説の一つのスタイルとして(と、安易に分類するのは好きじゃないですが)、各章ごとに色々なヒロインが登場するものがあります。
 核となるヒロインはいたりいなかったり。

 このタイプは一冊で様々なタイプのヒロインを登場させられるという利点があります。縦ではなく横に広がりを持たせる、というイメージでしょうか。
 その反面、一人もしくは数名のキャラを一冊を通じて書くスタイルと違い、短い分量で多くのヒロインを魅力的に描く技量が求められます。

 今作では離島と海女というちょっと特殊な舞台設定なのですが、これをストーリーとキャラ描写、両方にうまく絡めてある印象。ありがちな流れではなく、それでいて不自然さのない展開は読んでいてストレスを感じません。
 実際、私は新幹線でこれを読んでたのですけど、あやうく乗り過ごすところでした。面白かったから。

 現代的なスタイルの海女さん、というところに妙に感心しました。いや、本編にはあまり関係ないんですけど。
 あと、ラストに主人公が選んだ作戦の安易さが素敵(笑)。読んでて思わず「本気かお前」とツッコミ入れましたもん。

 エロシーンでは、お尻と匂いに対する情熱が溢れております。顔面騎乗プレイ、何度やったかしら(笑)。

 このキャラとのエッチシーンはないのか、残念だなぁ……と思ってたら、いい意味で予想を裏切られたのも嬉しかったです。
 ラストも爽やか。

 ところで、作中に出てくるあれらの貝、どこまでが実在するものなんでしょーか。