特選小説さんでの6作目の短編。
前回は意図的に「美少女文庫っぽいノリ」に近づけたのですが、あれがぎりぎりだろうということで、今回は一般官能的なベクトルに戻しました。
毎回ネタには悩みますけれど、これはかなり苦しみました。〆切も延ばしてもらうという失態……。
テーマは「人妻と秘密」で、普通に考えれば「人妻の秘密」をメインにするところです。
が、ワンアイディアでまとめることが多い私は「人妻」と「(主人公の)秘密」と拡大解釈してプロット作成。
この「秘密」、以前から使おうと考えてたネタなのですが、書き上げたあとでフランス書院の編集さんたちに内容言ったら、
「それ、うちじゃNG」
と言われて、正直わけわかんねーと思いました。
これダメってどんだけよ……。
まあ、いいや。安全な道も大切ですよね。人のことは言えないし。年齢とか血縁とかね(笑)。
で、毎度毎度「ページ足りねえええっ!」と言ってるせいか(美少女文庫でも黒本でも特選小説でも同人ゲームでもだいたい一緒です)、今回はいつもより原稿用紙で10枚分増ページ。
「はっはっは、こんだけありゃ楽勝っしょ!」
…………ごめんなさい、規定の1.4倍になりました、初稿。
どう考えても誤魔化せる分量じゃなかったし、内容にも納得いかなかったのでほぼ全面改稿。
当初はもっと主人公の性格が大人しく、ピュア?な路線だったのですよ。でもあんまりエロくない。
悩んで悩んで、プロットから大幅にいじって、軸にするはずだったアイディアを軽く流して、エロ路線を強化。
自分としては「青橋由高っぽくないなー」と思ってますが、そこらへんも含めてみなさんの感想やアンケート結果が気になる作品となりました。
コメント
コメント一覧
ミステリでは多用されていますが、扱いが難しい(何気ない描写で矛盾が生じたり、
細かいことで噛み付いてくる方々がいたり……)みたいですね。
この作品でいえば、主人公の「秘密」と“桜色の突起”や“桜色に染まった背中”と言う表現が
(主人公視点から)両立できるのかどうか……とか(笑)。
それはそうと、『こんな官能小説が読みたかった!2013年版』に
作品が収録されるとのこと、おめでとうございます!
さっそく予約しました。
桜色云々は書きながら「あー、どうせツッコミ来るんだろうなー」と思ってました。
でも基本的には(主人公寄りではあるものの)三人称だし、わかった上で書いてます、はい。
あと、「こんな〜」はかなり早い段階から選ばれそうな作品が複数あったので(載るのは一人一作品ですけどね)、嬉しいというよりかはほっとしました。
ご予約ありがとうございます!
周囲からは読め読め言われるので、手を出す予定ではあります、はい。