私のご主人さま: 和メイドと未亡人と少年と (フランス書院文庫)私のご主人さま 和メイドと未亡人と少年と
青橋由高
フランス書院文庫

公式サイトはこちら(サンプルあり)
「ご主人さまの××じゃなきゃ満足できないの」
肉茎を根元まで呑み込む女陰、唇からは艶やかな吐息。
着物に包まれた女体は快感に震え、ついには恍惚の彼方へ。
和メイドと未亡人――二人の年上美人と過ごす同棲生活は、献身的なご奉仕で癒されて、時には甘くお仕置きされて……
23歳と32歳をまるごと独占――最高の三人暮らし!

 黒本出張もこれで3回目となりますが、今回もメイドネタです。
 またかよ!と言われそうですけど、売れてるあいだはそのラインを狙うのがフランス書院流(笑)。美少女文庫になるとまた違うんですがね。いい意味でワンパターンというか安心路線、というのも官能小説というジャンルには必要かな、と私も思います。
 斬新すぎて「んんー?」というものより、ありがちだけど素直に楽しめるほうがいいですよね?
 斬新で楽しい作品書けよ、という文句は才能ある人に言ってください。私にゃ無理。

 以上、言い訳終わり(笑)。

 ま、実際のところは、担当さん(美少女文庫とは別の方)と寿司とかケーキとか食いながらあれこれ打ち合わせした結果なんですが。

 私は当初、「隔離された村に伝わる淫靡な風習が」うんたらかんたらって希望した気がしますが(もうほとんど覚えてません)、それだと暗くなりすぎちゃうってんで、日本家屋だ、女中さんだ、ええいそれなら和風メイド略して和メイドでどうだオラ!……となったわけです。確か。違ったかな?

 プロットの時点ではどっちかってーと未亡人のほうがメインだった気もしますけど、書き進めるうちに和メイドの蛍のキャラが色々変わって、あんなふうになりました。
 本当は「未亡人に夜のご奉仕もしてる和メイド」って設定あったのです。諸般の事情でカットしましたが。

 未亡人とメイドさんの関係は最後まで悩みました。
 後味悪くならないように、素直に楽しめるようにするってのもなかなか大変なのです。

 主人公が冒頭でヒロインたちに拾われる、というのは、もちろん黒本第一弾「僕とメイド母娘」を意識してます。今回は逆パターン。
 最初の予定ではもっと絶望的というか鬱っぽい流れでした。ページの関係もあってやめましたけどね。

 今回も相当なページ超過になりました。
 美少女文庫と比べて黒本は早い段階でページ数確定させる必要があるらしく、担当さんに「絶対にこのページ数で収めてくださいね」とプレッシャーかけられまくったのは秘密。
 結局、主人公とメイドさんのいちゃいちゃシーン(?)他をカットしました。もったいないからオータムリーフさんの特典ペーパーに再利用。3年くらい経ったら同人誌にでも再録します。多分。

 ああ、本当はこのカットシーン、フランス書院公式サイトのリニューアル記念に使おうか、という話でした、そういや。ただリニューアルがやや遅れたのとすぐにはアップできないということで特典ペーパーになったのです。

 なお、発売直後から指摘が相次ぎましたが(みんなよくわかるなぁ)、主人公の三善颯太くんは「トリプル押しかけメイド妻」の三善瞳子の親類になります。特殊能力の片鱗がちょっとだけありますね。
 ここらへんの番外編もそのうち書いてみたいです。

トリプル押しかけメイド妻 (美少女文庫)トリプル押しかけメイド妻
青橋由高(著)・有末つかさ(イラスト)
美少女文庫

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