特選小説特選小説 2011年10月号
綜合図書

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 前作で懲りずにまた編集部から依頼をいただきまして、二度目の掲載となる短編官能小説です。
 今回のテーマは「未亡人」

 ちょっとトリッキーな内容だった前作がそこそこ好評だったようなので今回はさらにひねったストーリーを考えていたのですが、
「これは変化球過ぎます」
 とボツに。
 雪女ネタはひねりすぎだった模様。
 ちなみに元ネタは橘真児さんの短編。パクリとも言う。

 そこで予備として考えていた「ダブル押しかけ未亡人」案で書くことに。
 「乙嫁語り」の3巻読んでたときに「確かこれと似た設定、ガキの頃に読んだなー」と思い出したのがヒントになってます。確か、ミステリか伝奇モノ、あるいはホラー小説だったと思うんですが、いまだに思い出せず。なんだったかなぁ。

 要するに「夫を亡くした妻は、夫の親族に嫁ぎなおさなければならない」という設定を姉妹に応用したストーリーです。
 当初の予定ではラストに甘々3Pシーンをねっちり書くはずだったのですけど、ぜーんぜんページが足りなくてああいう形になりました。
 これでもかなり序盤を書き直してどうにか収めたんです……。

 途中で「もう捻る余地もページもない。これはエロエロメインの、ど真ん中作品で押し切ってしまえ!」と開き直り、ただただ未亡人姉妹とエッチするだけのお話となってしまいました。力業です。

 編集長曰く「前のほうが面白かったですね」(笑)。
 うん、私もそう思います。
 でも先日電話で聞いたところ、アンケート速報だと前より反応よさげらしいとかなんとか。
 ままならぬものです。

 なお、調子に乗って次の依頼も請けてしまったので、そのうちまた掲載されるかと思います。
 次回こそは再びひねくれた設定でイロモノ路線に戻りたいと画策中。

 タイトルはもちろん、「トリプル押しかけ」シリーズを意識してつけました。
 が、作中に出てくる怪しげな村は鬼江村ではありません。あっちは九州、こっちは四国某所を想定しています。

 前作と今作、どちらも電子書籍にしてもらえるようなので(1作100円)、詳細がわかり次第ご報告します。