1299803312598妹は電波系
青橋由高(著)・天河慊人(イラスト)
美少女文庫

公式サイトはこちら(サンプルあり)
響とお兄ちゃんは前世から恋人なの!
アホ毛をひゅんひゅん回転させて(!?)妹が見せる天使の笑み
一途で電波な愛からは逃げられない!
朝の目覚めはぺろぺろフェラ 初体験はにゃんにゃん騎乗位 裸エプロン&ウサ耳バニーで、メロメロにしてあげる!
未来永劫、私たちはラブラブでしょ

 2011年3月発売。通算29冊目の単行本。

 タイトルからおわかりでしょうが、一昨年に発売した「生徒会長は妄想系」の妹版、という位置づけとして企画しました。
 前作(直接の繋がりはないですけど)はおかげさまで増刷もかかりましたし、こちらが思ってた以上に好評をいただきました。正直、みなさん病んでるな、とは思いますが(笑)。

 「妄想系」を出した当時は、「これ、妄想系ってより電波系じゃね?」というツッコミを多数いただきましたが、私自身、そんな気もしてました。タイトルつけたの私じゃないし、と、ここは逃げておきますが(笑)。
 じゃあ次は、ちゃんとしっかりした、立派な電波さんをやろう、ということで今回の企画は進みました。
 ……なんだよ、立派な電波さんって(^^;

 前回が幼なじみの同級生だったから、今度は歳上か歳下で行こう!
 それならお姉ちゃんか妹だな!
 電波っぽいお姉ちゃんは「好き好き大好きお姉ちゃん」でやったから、じゃあ次は妹で!

 ……と、かなり安易に大筋を打ち合わせで決めたのですけど(私と担当さんはいつもこんな感じです)、よくよく考えたら電波っぽい妹って……「妹はふたご巫女」でやってるじゃん! しかもイラストも天河さんで一緒だし!
 しかし、気づいたときにはもう企画も執筆もスタートしてまして、今さら戻れません(^^;

 自分でも意外だなーと感じたのは、今まで書いた妹・歳下系キャラって、だいたい丁寧な言葉遣いばかりだったってことですね。今回の響のような口調のヒロインって、多分、「恋妹」まで遡らないとほとんどいないんじゃないでしょうか。
 最近は慇懃無礼なのが多かったし!

(以下、いくらかネタバレ含みますので注意!)
 主人公の陸と響の名字は「八神」です。担当さんにも指摘されましたが、これ、前作のヒロイン・舞奈と同じ名字です。もちろん偶然ではなく、リンクさせてます。イトコです。
 作中では出てきませんけれど、お互いがお互いに悪影響与えてる関係ですね。
 ページ数が許せば前作同様、章と章の合間に「お兄ちゃん観察日記」みたいなお遊びを挟む計画がありましたが、ダメでした。
 そもそも今作、当初の予定では280ページくらいの見込みでした。
 言うまでもなく、今回もまたページを削る作業に追われましたよ、ええ。
 どうしてこうなった……。

 この作品の執筆過程で特徴的だったのは、書きながらかなり中身が変わったこと、でしょうか。
 大筋はもちろんプロット段階からズレてませんけれど、細かい設定はあれこれいじりました。
 響の前世もそうですし、陸の妹に対する立ち位置もかなり終盤になってようやく固まりました。当初はこんなにシスコンじゃなかったんですよ。
 ただ、最も変化したのは愛子です。
 なにしろ、最初から当て馬キャラとして考えてたんですから。
 それが、書いてるうちにだんだんと愛着が湧いてきて……あーなりました。メロンブックスさんの特典ペーパーでは、そこらへんを強調してあります。
 このペーパーを入手できない方のためにも、いずれブログか同人誌でちゃんとした後日談を書きたいと考えてますので、気長にお待ちください。

 終盤の首輪ネタも書きながら思いついたネタですね。天河さんのイラストからヒントを得ました。
 もっともあの表紙デザイン、私のアイディアですが。まさかホントにそのまま使うとは思わなかった……。
 せっかくだから、本文とリンクさせてみました。

 いつも以上にセリフが多めになっていますけど、これは「単独ヒロインだからページに余裕あるはず。だったら会話増量してテンポ良く読んでもらえるようにしよう」という思惑からでした。
 これが見込み違いだったのは前述の通りです……。

 余談になりますが、響が終盤で着用してるメイド服の元ネタは、あてゅ・わぁくすさんのエロゲ、「Cure Mate Club」です。

Cure Mate ClubCure Mate Club
販売元:あてゅ・わぁくす
(2010-03-26)
販売元:Amazon.co.jp

 これは私のリクエスト。こういうエロ可愛いコスチューム、大好物なのです!