みだら畑で抱きしめてみだら畑で抱きしめて
橘真児
竹書房ラブロマン文庫
篠崎貴志は東京の大学を中退して田舎に戻り、実家の農業を継ぐことになった。しかし、都会生活への未練は捨てがたく、おまけに彼女もいない童貞の身で、悶々とした日々を送っていた。そんなある日、昨今の農業ブームで東京から引っ越してきた夫婦が畑で困っているのに遭遇し、貴志は彼らを助ける。翌日、妻の世李子からお礼を言われ、都会的な美熟の人妻に心惹かれていく。そして、世李子も徐々に妖しい雰囲気になり、貴志の筆下ろしをしてくれる。その後も彼の前に、魅惑の年上美女が都会からやってきて…田園を舞台にした極上の性春誘惑エロス!

 官能小説ではかなり色々な舞台が使われてきてますけれど、本格的?な農村ってのは、あまり記憶にありませんね。橘真児さんだから書けた作品と言えそうです。
 ただし、あくまでも主人公の心情やヒロインたちの気持ちを描写したり、彼ら彼女らを取り巻く環境として適切に使われているだけで、余計な蘊蓄なんかは皆無なのでご安心を。むしろ興味深いです。ああ、農村ってこんな感じなのか、と。

 珍しい舞台・設定を巧みに折り込みつつも、いい意味でストーリーは平易です。穏やかに、流れるように、でも心地よく、矛盾なく、楽しく展開していきます。もちろん、ウハウハエロエロのドリーム展開が読者を待ってます(ここ重要)。

 面白いというか爽快なのは、主人公と関係を持ったヒロインたちがエッチ前と後で(ポジティヴな方向に)変化するのが読後感いいです。約一名、天然系キャラはあまり変わってないようですが(笑)。
 そして、最も変化するのが主人公。ある意味、この変化と成長こそが本作品のテーマなのかもしれません。いや、それ違うとか橘さんに言われそうな気もしないでもないですが!

 肝心のエロですけど、書いてるのが橘さんですから、そりゃお尻とか匂いとかお尻がいっぱいです! 趣味合う人にはたまらんかと!

 私のお気に入りは初美さんです!



 ん? カバーの著者紹介に「趣味:ドール蒐集」とか書いてあるし(笑)。