オオカミさんと毒リンゴが効かない白雪姫
沖田雅(著)・うなじ(イラスト)
電撃文庫

 渡る世間は鬼ばかりなんかじゃない。今回のテーマは家族です(マジです)。

 衝撃! りんごさんにはお姉さんがいた。ミス御伽学園の超美少女、その名も白雪さん。でも、おっとりゆるいしゃべり方といい、優しい穏やかな性格といい、この姉妹はまったく似ていない。だって、りんごさんは腹黒ですから! まぁ、そんな訳で異母姉妹という複雑な家庭環境らしいのだ。でも、和解したいのが見え見えの二人。おおかみさんと亮士くんは一肌脱ぐことになるのだが……。
 家庭環境が複雑な裸の(女)王様を素敵なレディに仕立て上げるミッションもあり、今回はホロリとくるお話が満載?
 そんなのどーでもいいよというアナタ。おおかみさんの水着もありますよ!! ありますよ〜(エコー)。

 発売してもう1年経っちゃいました。積み本、どんだけあるのやら。

 相変わらずのおバカ展開(褒め言葉)ですが、そこらにありふれた一見同種の作品と異なり、沖田さんの書くキャラはいい加減でなく、足が地に着いているところがとても素敵で、好きです。底が浅くないので、読んでいて腹が立ちません。
 下手な人がそれを自覚せずに書いてるわけでなくて、上手い人が全部わかった上で崩した文章も楽しいですし。

 しかし……沖田さんの真骨頂はやはり、おバカで熱い漢たちの物語だという思いをこの作品で再認識。「ジャックとその仲間たち」……くっ、アンタら漢だよ……!