狼と香辛料 対立の町(上)
支倉凍砂(著)・文倉十(イラスト)

 『狼の骨』の噂を追うホロとロレンスが次に訪れた町とは──!?

 ローム川で耳にした、『狼の足の骨』の噂。教会勢力は、どうやらその骨を自らの権威誇示のために利用しようとしているらしい。自分と同じ類の狼のものかも知れないその骨を、ホロが放っておけるはずもなかった。詳しい情報を得るために、ロレンスたちは港町ケルーベで女商人エーブを待ち伏せることにする。
 だがケルーベの町は、貿易の中心である三角洲を挟んで、北と南が対立している訳有りの町だった──!
 放浪学生コルが旅の供に加わり、ますます盛り上がるホロとロレンスの旅路。絶好調の新感覚ファンタジー、第8弾登場!!


狼と香辛料 対立の町(下)
支倉凍砂(著)・文倉十(イラスト)

伝説の海獣イッカクを巡り、港町ケルーベが揺れる!
『対立の町』編、ついに完結!!

 「狼の足の骨」の情報を得るため、ロレンスたちが訪れた町ケルーベは、土地を巡って北と南が対立していた。そんな訳有りの町に、生肉を喰らえば長寿を得るという伝説を持つ海獣、イッカクが陸揚げされる。町の力関係をひっくり返しかねない価値を持ったイッカクの登場で、町は俄かに騒がしくなる。
 そんな中、イッカクの横取りを狙う女商人エーブは、ローエン商業組合を抜けて自分のところへ来るようロレンスを誘う。狼狽するロレンスのもとには、さらにローエン商業組合から協力要請の手紙が送られてきて……!?
 ロレンスの出した答えとは? そして、その時ホロは……。『対立の町』編、いよいよ完結!!


 前後編だったので、まとめて読みました。

 新キャラのコルが加わったことで、話が一気に明るく、そしてより楽しくなりましたね。ロレンスとホロだけだと息苦しく感じるエピソード(それはそれで味わい深いですが)もとっつきやすくなった気がします。可愛いし! 賢いし! 素直だし!

 エーブも魅力的になってきましたね。登場した当初はただの脇役だと思ってたのに、気づいたらこんなに重要な……しかもラストではあーんなことしちゃうし。
 あのシーンの文章と描写が凄く好きです。上手いなぁ、と。私には100年経っても書けない文です。


 このシリーズって、キャラ同士の関係が刻一刻と変化していくのが楽しいですよね。書く側は大変なんでしょうけれど。