ばけらの!
杉井光(著)・赤人(イラスト)

 とあるライトノベルレーベルからデビューした新人作家・杉井ヒカル。彼を取り巻く先輩や同期の作家たちは、驚くことにみんな美少女だった!
 ――人間じゃないけど!!
 ヒカルが住むアパートでは、株やパチンコに熱中する不良管狼作家イヅナや、ちっちゃな少女の姿でエッチなラブコメ作品を世に送り出す座敷童作家ツバサが、今日も元気に玉稿を執筆中……執筆してるはず!
「――羊はいいよ。羊だけは俺を裏切らないんだ。クリックすると必ず羊毛がとれるんだから」
 怖い編集に迫る締切。そんなときに限って起きるちょっとした事件!
 刺激いっぱいのラノベ作家生活、キミも一緒にはじめてみない?


 笑いました。ときどき悲しくなりました。なんだかひどく切なくなりました。でも、やっぱり笑っちゃいました。
 多分、大多数の人とは違うポイントで笑ってた気もしますけど。


 私はライトノベル作家ではありませんが、それでも「うんうん、そうだよね」と思わず頷いちゃうシーン多数。みんな一緒なんだよな、考えることは変わらないんだよなー、なんて嬉しくなったり悲しくなったり切なくなったりしちゃいまくり。

 これ明らかに実話だよなーってエピソード(私も聞いたことあるものありました)あったりして、そういう意味でも面白かったです。
 もちろん、一番大事な物語そのものが面白いからそっちも楽しめるんですけどね。


 〆切とか印税とか現実逃避とか、他人事とは思えませんでした。


 私が一番笑ったのはここ。

「僕は、仕事をしたくない言い訳以外の文脈で『モチベーション』という言葉を使っている作家を一度も見たことがない。」


 私のこのブログにも「モチベーション」という単語、しょっちゅう出てくるような気がするのはきっとあなたの錯覚です。そうに決まっているのです。