好き好き大好きお姉ちゃん♡ ベタ甘☆カフェ同棲
青橋由高(著)・七瀬葵(イラスト)

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 自己解説その3、ラストです。

 私は執筆の際、その題材となるものについてはある程度の取材をします。
 徹底的に、とまではいきませんが、そこそこには調べます。ここらへんのアバウトさがいかにもダメ人間の私。

 今回はコーヒーを取材しました。
 元々好きで以前はよく淹れていたのですが、コーヒーメーカーが壊れたため、ここ最近は喫茶店などでしか飲んでませんでした。

 本編にはそれほど大きく関わってこないので、取材もすぐ済むだろうと高をくくってたのですが……執筆の終盤、思い切り詰まりました。

 今回は「キスキス」のときみたいに章と章のあいだに「斗和子のコーヒーメモ」という幕間シーン?が挿入されてます。
 ほとんどおまけではありますが、一応、本編ともある程度絡めてはあるわけです。

 ところが……コーヒー関連で2件ほど不明な点がありまして、ゲラ校正の段階で慌てて再度取材をするという不手際。
 専門家の方にも調べてもらったのですが、結局裏が取れず、本文では泣く泣くぼかして書くことになりました。

 取材の際、「コーヒーが出てくる小説を書いてます」とは言いましたが、さすがにエロ小説とは口にできませんでした。

「どんなの書いてるの? 教えてよ、出たら買うから!」と何回か言われましたが、「すんません、勘弁してください……」と逃げました。ごめんなさい、そしてご協力ありがとうございました。

 作中に出てくるコーヒーはなるだけ体験するようにしましたが、諸般の事情で飲めなかったものもあります。それらのものについては、専門家の方の感想を参考にしました。

 「フルーティな味」とかなんとか書いてますが、私の舌はそこまで高級じゃないので、これも専門家のご意見を元にしています。

 なお、専門店で飲むコーヒーは本当に美味しいです。チェーン店のコーヒーとは違います。
 ただし、下手にマスターや店主に話しかけると、延々とコーヒーの話を聞かされるというオチも待ってます(笑)。もうね、みなさんコーヒー好きで、話し始めると止まらないのですよ。
 でも、大変参考になりました。

 ちなみにその後、新たにコーヒーメーカー買いました
 あと、豆はできるだけちゃんとしたお店で買うことをオススメします。本当に味が違います。

 よく聞いたのは「行き着くところ、コーヒーは9割が豆」「淹れ方もあるけど、やっぱり最後は豆」ということ。ある方は「99%は豆で決まる」とおっしゃってましたが、それくらい重要なんですね。


 発売して約1週間が経過しましたが、これまでに届いた感想メールを見ると、やっぱりみなさん書いてきますね、斗和子の裏で暗躍しているあのお方のことを。
 ま、露骨に書きましたしね。

 ご想像のとおり、斗和子を唆しているのは「約束〜彼女はウエイトレス!」に出てくる妹・弟大好き長女の真琴です。

 余談ですが、ここ(「プティ・スール」)のケーキは青橋作品世界では有名らしく、色々なところで出てきますね。

 斗和子と真琴の話もいつか書こうと思ってます。


 非常に書きやすい、書いていて楽しい姉弟でした。
 書ききれなかったエピソードが山のようにあるので、そのうち時間を見つけてちょっとずつブログで発表しようと思います。