肛虐タクシー
足利武志

(あの美しい上品な顔をヒィヒィ泣かせてやる!)
後部座席に押し入り、令嬢を裸に剥く淫獣ドライバー。
許しを乞う声を無視して埋めこまれる、灼熱の肉楔。
激しい抽送と罵りの中、女の口からは甘い喘ぎが……
人妻、女子大生、女子高生……次々に失踪する乗客。
肛虐タクシーに乗った女は二度と家には戻れない!


 予備知識なしに読み始めたのですが(足利さんの著作も多分初体験)、

「鬼畜なタクシー運転手が次々と女性をさらってあーんなことやこーんなことを車内でやっちゃうんだろーなー」

 という私の浅薄な予想を嘲笑うかのように、物語はえらい方向へと進んでいきます。

 タクシーによってヒロインたち(令嬢女子大生・その妹の清純女子高生・強気の女性捜査官・清楚な姉妹の義母)が拐かされるって点は予想どおりなのですが(だからこのタイトル)、そっから先が凄いです。

 誤解を承知で書いちゃいますが、これ、まさにエロゲーです。もちろん、鬼畜系の、それも監禁凌辱系。つまり、青橋の大好物。ぐふふ。フィクションだからこそ愉しめます(当たり前だ)。でも、痛々しいのは創作でも苦手・嫌いですけどね。

 この本を送ってくれた担当さん曰く、「楽しいでしょ、この本」。
 どういう意味かは確認してませんが、確かに楽しいです、これ。

 まず、いい意味で余分な枝葉をざっくり切り落としてるところが潔いです。エロに関係する部分以外はもう素晴らしいくらいに削除。それでいて400ページ近い分厚さ。サービス満点。

 また、設定もひたすらエロに特化したデフォルメされてます。

「こんなヤツいねーよー」

 などという無粋ななツッコミは不要です。特に警察・政治関係。
 そんなもん、この作品には無用の長物なのです。リアリティ求めてエロスを減らすなぞ論外。

 官能小説とエロゲーのいいとこどりをしたような贅沢な作品でした。

 母娘丼フリークの私にとって、母×姉妹シーンがなかったのだけが残念。いや、そこまで書いたら上下巻コースになっちゃうでしょうけどね。

 気高き女捜査官・美帆が個人的にはお気に入りですが、一番好きなキャラは百舌鳥(鬼畜な男キャラ)だったりするのは内緒(笑)。