最高の楽園最高の楽園 四人のお姉さまと寝室
上原稜

僕を待っていたのは美女だらけの四姉妹同居生活!
「驚いた? 女のなかってとっても温かいのよ」
「早く勃たせて、お姉ちゃんにしごかせてほしいの」
「わたしが、裕也君の暴れん坊を癒してあげる」
「ねえ本当は、どのお姉さまとセックスしたいの?」
牧乃、薫子、沙良、麻美……最高の年上体験×4!


 美少女文庫のホープ・上原りょうさんのフランス書院文庫デビュー作です。ちょっとだけペンネームが変わってます。

 フランス書院編集部がプッシュする(私のところに、なぜか2冊この本が届いたくらいw)だけあって、美少女文庫の上原さんとはまた違った魅力が詰まっていました。

 私は同業者なので技術的なことにどうしても目が行ってしまうのですが、エッチシーンの描写がよりねちっこく、そして深みを増していたことに気づきました。
 明らかに文章が変わってましたね。意識的にしたのかどうかは本人に聞かないとわかりませんけど。

 また、前戯シーン(フェラとか)に妙に力が入ってるとも感じました。
 主人公視点が多いので、綺麗なお姉さんたちに甘く迫られるシチュエーションが好きな人にはより楽しめるのではないかと。


 こういうこと言うと上原さんに失礼ですが、冒頭だけ読んだとき、まるで私も書きそうな導入だな、なんて感じました。
 しかし、それが大きな誤解と思い上がりであることにすぐに気づかされます。
 中盤以降、私の予想を嘲笑うかのような展開となります。
 次々と(いい意味で)予想外の展開が続き、楽しませてもらいました。


 みかづき紅月さんのときもそうでしたが、どんどん後ろから来た若者に抜かれていく自分に嫌悪と焦燥を強く覚えます。


 今のところ、私に本家からのオファーはございません。
 いくつか書きたいネタを出してるのですが、見事にスルーされまくりです。
 母と娘で「堪忍してッ」はダメですか。千草忠夫先生が心の師匠なのにぃ。