![恋姫](https://livedoor.blogimg.jp/aohashi_yutaka/imgs/b/9/b94f839c-s.jpg)
青橋由高(著)・安藤智也(イラスト)
美少女文庫
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「私のしもべになれるなんて、ゆーじは幸せ者だぞ!」
転校してきた吸血姫真鈴の下僕にされて×日間。
金髪紅眼に変身したセクシー真鈴との初体験や校内エッチに溺れてきたけど……素直じゃないご主人様の世話はもう大変!
巨乳お姉さん、微乳同級生、二人の真鈴に恋しちゃう甘く危険な従属生活!
2007年5月発売。通算14冊目。
彼女シリーズを書くことが決まった(つまり安藤智也さんのスケジュールを押さえられた)時点で、担当さんから言われたのは、とある作品の続編(タイトルは秘密)か、吸血鬼モノ、でした。
色々な葛藤があったのですが(深刻なものではなく、ネタとかそこらへんの絡み)、私が選択したのは後者。
吸血鬼という、官能小説的にはあまり受けないであろう題材を選んだこともあり、プロット作成前段階から実験的な色合いの濃い企画としてスタートしました。レーベルの可能性を広げるために、あるいはワンパターンを避けるために、ときどき試験的な意味合いの濃い作品を企画することがあるんです。出版社に余力があるからできる芸当ですが、コケたときに直撃するのは私ら作家のお財布なのが難点(笑)。
ま、「メイド」シリーズみたいにヒットすることもありますけどね。
普段の企画と違ってセールスをあまり気にしなくていいので、以前から試してみたかった「単独ヒロイン」に挑戦してみることにしたのはいいのですが、そうなると売りとなる部分が「吸血鬼」だけとなっちゃいます。
セールス気にしなくていいとは言いつつも、やっぱりある程度は売れないと出版社やイラストさんに迷惑かけちゃうので、タイトルや表紙、宣伝文句で読者の目を引ける要素を考えなくてはなりませんでした。
ヒロインをなにか目立つコスチュームを着用するような部活所属にするってことも(安易ですが)考えましたが、それじゃ吸血鬼モノといしての意味があまりないので却下。担当さんはどうだか知りませんが、私はあくまでも吸血鬼にこだわりたかったんです。
そこで思いついたのが変身要素。これなら単独ヒロインでも表紙に二人描けるな、と(笑)。姑息な手ですねー。
コスチュームに関しては早い段階で私の中にイメージがあったので、直接安藤さんに「ゴスロリでよろしく!」とお願い。描くのが大変なのは承知してましたが、そこらへんは妥協しません。ついでに「黒タイツも!」とごり押し。
なんだか色々と大変なスケジュールだったようですが、いつものように素晴らしいエロ萌えイラストになったのは読者のみなさんがご存じのとおり。次もよろしくお願いします。その前に夏コミですけど。
吸血鬼・単独ヒロイン・でも変身するから見た目は二人。
ここまではすんなり決まったのですが、この後が大苦戦。どれくらい苦戦したかというと、昨年の冬コミ3日目、つまり大晦日に修正プロットをコミケ会場で担当さんに手渡してたくらい。しかも「さ、帰るか」と駅前に着いたあたりで電話が来て、
「ボツ」。
自信があったプロットだけに、さすがに私の脳内でなにかがキレました。
「エロくないエロくないってんなら、**でも出しますか。**みたいに**とか****とか出しますか、****書きますか、****書きますかッ」
国際展示場駅前でイライラと地面を蹴りながらブチ切れてたのは私です。まあ、あの頃は色々あって(引っ越しとか)テンパってたんですがね。打ち合わせでキレたのはあれが初めてでした。
当時の日記見るとかなり荒れてたのがよくわかります。
さて、そんなこんなで年明け早々に再度打ち合わせ。ちなみに秋葉原の某所でひつまぶし食いながらでしたが、隣の席にいたおにーさんが「マリみて」読んでたのが妙に記憶に残ってます。
ここらでプロット決めないと発売できなくなるので、もう崖っぷち。
それでもどうにかこうにか、比較的スムーズに原案ができたので、あとはプロット清書して本文の執筆スタート。
この頃、プライヴェートでとにかくひどいことになってまして、本気で逃げ出したいと思ってました。
実際、書き始めてもなかなかキャラが動かず、途方に暮れました。
(その2に続く)
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