おしかけメイド隊 2
真慈真雄(著)・しなのゆら(イラスト)

メイド学校の教師を務める姉に、メイド寮の管理人・兼御主人様を任されてしまった青年。そこで待ち受けていたのは、個性豊かなヒロインたちとの出会い!
ご奉仕精神に目覚めていく美少女たちに、心も身体も、全てを使って尽くされて、御主人様も大忙し!?


 二次元ドリーム文庫の看板作家の一人である真慈真雄さんの最新作は、ヒット作の続編です。
 同じくメイドものでシリーズを書いてる者として、チェックしないわけにはいきません。
 前作が面白かったので、あの続きが読めるんだと期待してましたが……え、しゅ、主人公が違うの!? 嘘、マジ!? とびっくり。
「メイドなります!」でいったら、勝がいなくなっちゃうわけで、どんな展開になるのかとドキドキしながら読みました。
 正直に言うと、ハーレムもので主人公以外の(ヒロインたちとエッチする)男って、読者には受け入れられないんじゃないかなって思いつつページをめくりました。少なくとも私は好きになれませんから。

 が、続編とは銘打ってありますし前作のキャラも出てきますが、基本的には直接の繋がりはないです。同じ舞台設定で、少しヒロインが重なっているという意味での「2」であって、話としては別物ですね。
 あーよかった。
 人によっては「えー」と感じる部分もなくはないでしょうけど。

 単独作品として見ればいつものようにおバカ(褒めてます)なキャラとさくさくっとエッチに雪崩れ込む展開が爽快で楽しめます。無駄な装飾は省き、キャラとエッチに特化した姿勢は潔さすら感じます。

 前作や真慈真雄作品が好きな方は素直に一読することを推奨します。

 しなのゆらさんのイラストはもちろん一級品。言うまでもないですけどね。


 同じメイドもののシリーズということで私の「メイドなります!」とつい比較しちゃうんですが、二次元ドリームと美少女の差異がはっきりわかりますね。優劣ではなく、単なるベクトルの違いですけど。

 なんとなく、ですけど、二次元ドリームのほうが編集サイドの意向が強く反映されるのかな、なんてことも感じました。
 これもいいか悪いかという問題ではないですが。

 今回の私のご贔屓キャラは……金髪のあの娘かなぁ(どうしてボカして書いてるかは、読んだ方にはわかるはず)。