狼と香辛料
支倉凍砂(著)・文倉十 (イラスト)

第12回 電撃小説大賞<銀賞>受賞作
行商人・ロレンスと、狼神・ホロが織りなすエポック・ファンタジー!


行商人のロレンスは、馬車の荷台で麦の束に埋もれて眠る少女を見つける。
少女は狼の耳と尾を持つ美しい娘で、自らを豊作を司る神・ホロと名乗った。

「わっちは神と呼ばれたがよ。わっちゃあ、ホロ以外の何者でもない」
まるで経験を積んだ大人のような話し方で、ロレンスを巧みに翻弄する少女。
「お前は、本当に神なのか?」
最初は半信半疑だったロレンスも、やがてホロが旅に同行することを承諾する。

そんなふたりの旅に、思いがけない儲け話が舞い込んでくる。
近い将来、ある銀貨が値上がりするという噂。
疑いながらも、ロレンスはその儲け話に乗るのだが……。

あちこちで絶賛されている作品ですが、確かにそれだけの評価を得て当然と言える出来です。ライトノベルというイメージとは少し違うかもしれませんが(外国のファンタジー作品っぽい印象?)、素直に面白いと感じられるシリーズです。
特に、文章は非常に洗練されています。(一応)同業の私から見ても、上手いって思いました。
ま、エロライトノベル界でも屈指の駄目文章書く私が言っても全く説得力ないですがね。

ライトノベルには珍しく主人公が20代半ばですが、恋愛に関してはきちんとヘタレなので安心です(なにが!?)。1巻はそうでもないですが、2巻以降はきっちりラヴコメです。バカップルです。勝手にやっとれ、です。
ホロが可愛いんですよ、これが。小悪魔なところが萌え。
「くりゃれ?」
なんて小首傾げながら言われた日には、おぢさん、もう……もうっ!(バカ)

あまりにシビアすぎる商人たちの言動にげんなりする人もいるでしょうが(私もあまり好きではないです)、これがこの作品の根幹でもあるので、そこは頑張って克服してください。次第にそこらへんも慣れてきます。
気のせいか、回を追うごとにそこらへんもマイルドになってきた……ような印象もあるようなないような?

狼と香辛料 2
支倉凍砂(著)・文倉十 (イラスト)

狼と香辛料 3
支倉凍砂(著)・文倉十 (イラスト)

現在、3巻まで出ています。