「人は自分だけでは成長を自覚できない」
「他人から指摘されて初めて実感できる」
「確認がないと成長できないんだ」


桜木が作中で語ってるこのセリフは、実は今の私にはとても重いものでした。

水野と矢島はいきなりの抜き打ちテストを告げられて不安になりますが、桜木の「お前たち二人は成長している」という言葉で自信を取り戻します。

テストや入試に限らず、私たちは常に不安を抱えて生きています。
勉強だけでなく仕事でも、いやむしろ仕事だからこそ、好むと好まざるに関わらず数字や評価がついて回ります。特に私たちのような仕事だと、それは想像以上に厳密で容赦のないものです。

今回、私がコミケにサークル参加しようと思った理由の一つは、実は自分の立ち位置を確認することでした。
もちろん一番の理由は「楽しそう」「好き勝手やってみたい」なんですが、「本当の自分はどれくらい読者に評価されてるのか」確認してみたかったんです。

同人誌が全然売れなかったら「ああ、やっぱりまだまだなんだな」とわかりますし、完売なんてしちゃったら素直に自信になります。
こういうのって、書店の売り上げデータや部数、返本率じゃわからないんですよ。
生の読者の反応を知りたかったんです。

私にとっての夏コミは、だから、受験生にとっての小テスト、実力テストのようなものだったりします。
テストにしてはずいぶんと楽しいイベントになりそうですけどね