お仕えします!
森野一角(著)・千葉千夏(イラスト)

おっきな胸に忍び服、ドキドキハートの艶姿!
突然やってきたくの一・忍。
殿のためならなんでもします!
うれしすぎる宣言に、刀也の興奮はとまらない。
夢にまで見た初体験も?
あんなご奉仕も、こんなお仕置きも?
高嶺の華だったお嬢様・あかりまで巻きこみ、降って湧いたハーレム生活!


2005年9月の作品ですが、敢えて今まで読まないでいました。理由はただひとつ……自分自身のプライドを守るためでした(^^;

昨年の美少女文庫はヒット作・話題作が豊富でした。私自身は「悪魔な彼女、天使な妹」「あねらぶ」の2冊しか出せないなか、次々と他の作家さんが良作を送り出しているわけです。
そんな昨年の年末、担当M氏が「2005年のベスト作品」として何作か選んだのが「サムライガール」(みかづき紅月)、「お姉さんはサンタクロース!」(わかつきひかる)、「こいねこ〜君に逢えたら」(あおぞら鈴音)、そしてこの「お仕えします!」でした(うろ覚えなので少し間違ってるかも)。

正直に言いますとこの当時、私はかなり精神的にアレでして、
「なんで『あねらぶ』がはいってないんだああぁっ!!」
と、かなり落ち込んだことをよく覚えています。

だから意識して「お仕えします!」は避けてたんですね。あちこちで評判がよかったので、
「これで面白かったと認めたら……負けだ!」
そんなことを考えてたわけです。やっぱり精神的におかしかったんだと今なら思えますけど、当時は結構いっぱいいっぱいだったんですよ、本当に。

そんなささくれだった気分もようやく薄れたところで、ようやく読むことができました。

結論から言いますと、「やっぱり面白い」。さすがにその年を代表する一冊だけあって(実際、セールスもかなりよかったと聞いてます)、洗練された文章、魅力的なキャラ、濃厚な(特に後半)エッチシーン、ユニークな設定、そしてテンポよく進み、かつしっかりとしたオチのつくストーリー……。
森野さんらしい細かい伏線と、それに導かれる練られたストーリー展開もさすがです。

「そりゃ売れるし、話題にもなるよなー」と、今の青橋は素直に思うわけです。

千葉千夏さんのイラストも絶品でございます。


内容とは関係ない感想ですけど、この作品の主人公である刀也くらいエッチに積極的なキャラだとテンポよく話が進んでいいなぁ、なんてことを感じました。私が書くのはヘタレ野郎ばっかりですからねえ。
というか、この年代の男の子って、これくらいのほうが普通なんですよね。こっちのほうがリアリティあるわけでして。

私のお気に入りキャラは刀也の父……もとい、当然、ツンデレのあかり!と言いたいところですが、忍も捨てがたいんですよねえ。

どうせなら続編、つくりません?>担当Mさん