オンライン書店ビーケーワン:美姉の匂い
美姉の匂い

「匂いだけじゃない、これがお姉さんの本物よ」沁み下着に欲望を放つ弟の純情を知ったときから、同級生少女に童貞を奪われる姿を目撃した夜から、美咲の火照った身体は、相姦の罪を覚悟していた。「さあ私の××、嗅いで、味わって、貪って」禁忌を乗り越えてなお、欲しいものがそこにある!

日本で最も速い官能作家(笑)、尾崎嶺さんの作品です。
姉と同級生のあいだでふらふらする主人公……というシチュエーションはまさに青橋のツボでございました。
普通の誘惑モノかと思わせつつ、実は凝った構成と、意外な展開が詰め込まれています。
フェチ嗜好が合う方には、さらに楽しめるかと。
あのラストはちょっと予想外。でも、好き。

例によって自転車シーンはありますが、きちんと作品のなかに収まっているところに尾崎さんの才能と客観性が感じられます。
……いますよね、強引に自分の趣味や主張を作品にねじ込んで台無しにしちゃう人(^^;

余談ですが、主義主張をきっちりと消化して、しかもそれを活かした作品を書ける島田荘司さんには憧れます。
なんで島田さんが「占星術殺人事件」で江戸川乱歩賞を獲れなかったのか、いまだに納得いかないなぁ……。

オンライン書店ビーケーワン:占星術殺人事件
占星術殺人事件