悪魔な彼女、天使な妹 (美少女文庫)悪魔な彼女、天使な妹
青橋由高(著)・みさくらなんこつ(イラスト)
美少女文庫

公式サイトはこちら(サンプルあり)
人気者の幼なじみ・一ノ瀬万梨愛。
兄さん想いの健気な義妹・西岡愛菜。
絶対に手の届かない二人だけど、そばにいてくれるだけで、僕は幸せだった。
だけど……万梨愛の正体が悪魔で、妹は本物の天使だったなんて! それも二人とも、僕のことが大好きだって?

 発売は2005年の5月。通算8冊目。

 元々はフランス書院のサイト上で行ったWEB連載作品(当時のタイトルは「悪魔な彼女・天使な妹」で、真ん中の点が違っていた)。
 全6回の連載はどうやら予想以上のアクセス数を記録したようで、担当さんともどもほっとしました。連載第2弾もそのうちあるかもしれませんね。書くのは私じゃないでしょうけど。

 連載当時は枚数制限が厳しい上に一回ごとにある程度の区切りをつけなくてはならず、非常に苦労しました。最初の2回くらいは一度もエッチシーンが出てこないという、フランス書院的にどうなんだ、というまずい構成(^^;
 全6回の連載では、せいぜい第一章に毛が生えた程度の分量にしかならず、その後、単行本化するにあたって大量の加筆。……加筆っていうか、ほとんど書き下ろしでしたけどね(笑)。

 私は、とにかく書きながら設定をいじったりストーリーを変えたりするのですが、連載と単行本を比べるとよくわかってもらえると思います。実は、連載当時の原稿部分、半分くらいしか使ってないんですよ、単行本では。
 特に変わったのは愛菜の言葉遣いと、バレンタインのエピソードでしょうか。
 それと、連載当時からあっちこっちからツッコミがあった設定上の不備……というか、説明不足の点を修正。

 みさくらさんの書き下ろしマンガですが、これには私はタッチしていません。ですが、ちゃんと私のキャラを使って、それでいてみさくらさん風味になってるのはさすがです。原作者としてはなんの文句もない、満点の出来です。
 みさくらさんにはサイン本ももらっちゃったしー(嬉)。
 あ、汚れキャラ(笑)こと忍は、みさくらさんのキャラデザを見てから設定し直しました。やっぱり、ビジュアルがあるとイメージしやすいですね。

 ○○○○(読んだ方ならわかりますよね?)は賛否両論あるだろうな、と思いつつ書いたのですが、これはみさくらさんがイラスト描いてくださるということで連載当初から決めていたことです。
 いや、まあ、私も好きなんですけどね、○○○○(笑)。
 この設定を使うために、悪魔と天使という、ある意味べったべたなネタを使ったわけですし。
 ……べたべたのネタは毎度のことですけど。はっはっは。

 今回苦労したのはページ数です。
 本当はあと10ページくらい削るはずだったんですが、特例?で、押し切ってもらいました。その分値段が高く(20円)なってしまい、申し訳ありません。

 愛菜と「純情」の晶菜の名前が似通っちゃったな、というのは、実は完成直前まで気づきませんでした。失敗……。

 なお、巻頭マンガと本編のあいだに、アレ?と思う設定の矛盾?があるように見えますが、これは実は問題ありません。本編に書ききれなかった、ある裏設定があるんです。
 ここらへんは、近日中にこのブログでおまけストーリーとして公開しますので、もう少しお待ちください。
 万梨愛が悪戯心を出して、○○を自分の○○にして、忍を○○する……という話です。