IMG_20200619_195508特選小説 2020年8月号
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 特選小説での35作目の短編。

 テーマは自由、ただ季節だけ発売時期に合わせて初夏で、という依頼でした。
 今回、アイディア帳から引っ張り出してきたのは、少し前に某テレビ番組で思いついた弁当関連のネタ。作中でも登場してます。見てた人がいたら、「あのときのやつかな?」と気づく、かも?

 まあ、要するに、誰かに作ってもらったお弁当なのに、それを自分で作りました、と嘘を吐く……ただそれだけのネタが元になってます。そこからキャラや設定を逆算して、話を膨らませたのが今作です。

 ヒロインは歳下の従妹で、主人公はつい最近、同棲してた恋人と別れて一人暮らしに戻ったばかりの会社員。そこに、嘘吐きヒロインが押しかけて、強引に共同生活を始める……ってオープニングです。

 枚数の関係などもあったのですが、当初のプロットから結構、設定とかいじりました。ヒロインはもっとドライなキャラ付けを考えてたのが、いつの間にかあんな感じに。一途さは、3倍くらいアップしたかも。
 メイン2人の会社の設定や脇役との関係とか、実はあれこれ考えてあったのに、ほぼ全部カット。枚数がめちゃくちゃ足りませんでした。下手すると、依頼された枚数の5割増しくらい書いちゃってるかも。毎度迷惑かけてすみません>担当様

 実はヒロイン、英国系企業に勤めてるのですが、ここのオーナーは、美少女文庫の「僕には純白王道(ヴィクトリアン)なメイドがいます」に出てくるサマンサさんの旦那さんだったりします。
 完璧に、作者だけが楽しんでる、どーでもいい裏設定。
 近いうちにサマンサさんとも出会ったりして、きっと主人公に対してメイドプレイとかするはず。