僕には純白王道(ヴィクトリアン)なメイドがいます僕には純白王道(ヴィクトリアン)なメイドがいます
青橋由高(著)・HIMA(イラスト)
美少女文庫(サンプルあり)

メロンブックス(特典あり)
とらのあな(特典あり)
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FANZA


その1から続く)

 話の内容とは関係ないのですけど、今月から美少女文庫は紙と電子、同時発売になりました。私も発売してから初めて知ったんですけどね。
 紙と電子、お好きなほうで読んでやってくださいませ。

 執筆中、私は今作に「クーデレメイド」あるいは「クーデレ白メイド」という仮タイトルをつけてました。具体的でないのは、中身が優先で、最終的なタイトルをあまり考えずに企画をスタートさせたためです。
「僕ます」シリーズはひとまず区切りをつけたと思ってたので、編集部から提示されたタイトル案の中にこれを見つけたときはちょっと驚きました。
 ま、別に直接ストーリーの繋がりがあるわけではないですし、問題はございません、はい。

 一応、イギリス繋がりってことで、「僕には家事妖精(シルキー)なメイドがいます」を連想させるお遊びテキストは入ってたりします。
 銀髪と白を基調としたメイド服ってのはただの偶然で、別に意識はしてませんでした。

 ただ、プロットの時点ではこれまた全然意識してなかったのですが、よくよく考えたら、お絹さん以上にエレノアと似てるキャラがいました。中盤くらいまで書いたところで、
「あ。『星のメイドさまと新婚生活』の天音さんと似た行動してるぞ、エレノアさん」
 と気づいたのです。

 でも、さらに考えてみると、私の書くヒロイン、こーゆータイプが多いなとも思いまして、その後は気にすることもなく、キャラの好きなように動いてもらいました。
 作中に出てくる「宝物庫」についてはもうちょっと詳細な描写したかったんですが、ページ数もぎりっぎりだったんで、断念。

 終盤で司に降りかかる事件も、だいぶ端折りました。でも、下手にだらだら書くよりはよかったかもしれません。最後の最後まで名前すら出なかったあのキャラの立場って……。

 逆に、当初はただのモブだったのに、最終的には名前がついた人もいました。あれは、作業の終盤で急遽アドリブで再登場してもらいました。
 こないだのスピンアウトで味を占めたってほどじゃないですが、もしかしたらなにかで使えるかも……という下心があったのは否定しません。
 初稿ではあの役目、名もなきおっちゃんでした。

 プロットにはないアイディアを使うケースはそこそこあるのですけど、今回は他の作品に比べるとその頻度がちょっとだけ多かったかもしれません。
 エピローグなんかは、かなりの部分が書きながら思いついたネタですし。
 でも、自分では結構お気に入りだったりします。

 あ、一番好きなのはあれだ、「キスキスキス……」ってやつですね。

その3に続く)