特選小説 2020年 02 月号 [雑誌]
スコラマガジン
2019-12-21


 特選小説での33作目の短編。

 今回から担当さんが替わることになりました。もう何度目か、何人目かもわからなくなってきてます……。ええと、6回目くらいでしたっけ?
 そんなわけで、プロット段階では前担当さん、その後は新担当さんとのコンビで書きました。これからお世話になります。

 テーマはなく、自由に書いていいと言われました。でも、そういうときに限ってこれといったネタがなく、久々にプロット作るのに悩みました。短編は、なにか一つアイディアがあればそれを足がかりに大枠組めるのですが、今回は〆切ぎりぎりまで苦戦。
 で、結局、最終手段を使いました。

 作品が掲載される2020年2月号の発売日は12月下旬。そして、その直前に美少女文庫の最新作「生徒会長・愛ヶ淵愛理はマゾられたい Mな幼なじみと特別補習」が発売されます。
 以前からやってみたいと思ってたスピンアウト的な試みをお願いしてみたところ、了承していただけたので、その方向でプロットを組みました。

「愛ヶ淵愛理はマゾられたい」の後半にクリスマスのシーンがあるんですが、実はここ、最初からスピンアウトも念頭に置いて書いたんですよね。執筆時からすでに「いざとなったら特選小説で使おう」と。へへへへ、どんだけスケジュール追い込まれてたんだよ私……。

 そんな経緯で今回の「二時間遅れのクリスマス」の作業に着手したのですけども、最初の難関が作中の時間でした。
 実は「愛ヶ淵愛理はマゾられたい」のクリスマスシーン、イヴではなく25日の夜です。となると、こちらも25日の夜以降です。正確には26日の午前です。聖夜はイヴだから、タイトルなどで「聖夜」が使えなくなってしまいました。
「……ま、いっか!」
 開き直って書きました。

 最初のプロットよりもちょっとマイルドな感じに仕上がりましたけど、これはこれで甘々な雰囲気になってよかった気もします。読者のみなさんからのアンケートがどうなるか、どきどきです。
 美少女文庫と特選小説、恐らくは読者層、だいぶ違うと思うので、そこらへんもどきどきです。
 結果はともかくとして、書いた本人は楽しめました。
 当然、「愛ヶ淵愛理はマゾられたい」知らなくても、ぜーんぜん問題なく読めるようになってますので、よろしければ是非。