特選小説での23作目の短編。

 この号のテーマは「未亡人と旅情」という、お馴染みのやつ。ただ私、あんまり未亡人ものは書いてない気が。何作かはありますけどね。好きですけどね。大好きですけどね、ええ。

 当時、所用で熱海駅に降りたとき、作中のキャラと同じように驚いたんですよ、いきなり綺麗になってたから。同時に、あ、これネタで使えるぞ、と。

 問題は、私、年に2回は熱海に行ってるくせに、全然観光地知らないという点でした。
 いや、何ヶ所かは行ったことあるんですけども。ネットや地元の方々からの情報網を駆使して、なおかつ、実際に知ってる場所も交えて書きました。作中に出てくるホテルのモデルは実在します。
 まあ、観光情報はほとんど本編に関係ないんですがね!

 熱海に旅行に来るはずだった恋人と直前に別れた主人公と、かつての夫との新婚旅行をなぞるように一人旅をする未亡人が出会って……というストーリーでプロットも比較的スムーズにできました。
 ですが、書き始めると大苦戦。なんか勝手にキャラが、というかヒロインが動き始めて当初イメージしていたものとは違う方向に行っちゃいまして。

「こういうキャラで大丈夫かな?」と、相当不安を覚えつつ書き上げた、作者的にはちょっとだけいつもより冒険した内容なので、読者アンケートの結果が今から凄くどきどきです。

 しっかし、他にタイトル浮かばなかったのか私(笑)。