通常サイズ年の差のある七つの姦係[AA]
青橋由高(著)
フランス書院文庫(公式サイトはこちら

オータムリーフにて販促ペーパーあり(もう一つのエピローグ・書き下ろし)
セーター越しの豊満ボディが悩ましすぎる美人妻と……
家庭教師先にいたシングルマザーに時間外授業を施し……
美熟フェロモン全開の叔母と暮らす「同棲生活」で……
美しい兄嫁が隠していた「淫らな秘密」を知ってしまい……
大人の女体に変わりつつある義理の娘に関係を迫られ……
年の差を越えて堕ちていく、七つのおいしい禁忌(タブー)!

その2から続く)

 巻頭と巻末の2本を繋いでるのは「とあるアイテム」なのですが、これの出所、実は美少女文庫の「トリプル押しかけ許嫁」などの舞台である鬼江村だったりします。ちゃんと当時の自己解説にも書いてますね、私。

トリプル押しかけ許嫁トリプル押しかけ許嫁
青橋由高(著)・有末つかさ(イラスト)
自己解説はこちら

 これ、私の代表作の一つでもあるんですが(後日談の同人誌も何冊か出しました)、懐かしくなって、「年の差のある七つの姦係」脱稿後に気分転換でショートショート書いちゃいました。
 セリフオンリーで元ネタ知らないと全然わからない、完全に作者だけ楽しんでるようなものですが、せっかくですので公開します。
 7本目に収録した短編のネタバレも含むので、未読の方は注意してください。

 しかし、今作の読者でどれだけの人数がこっちのネタわかるんだろうか……。

「おいくらら、この収支項目はなんだ?」
「……なぜ先輩ごときが我が村の重要書類を目にしているのですか。何様ですか」
「いや、俺、一応ここのトップじゃなかったか?」
「ああ、そうでしたね。名ばかりのトップを傀儡として設置していたのを忘れてました」
「本人を前に傀儡とか言うなよ。わかっててもへこむから」
「もともと地面にめり込んでいるような先輩がそれ以上沈んだらマントルに到達しますね。せいぜい融解しないよう気をつけてください。では」
「こら、散々人を罵倒しておいて話を誤魔化すな」
「ちっ」
「うお、今、あからさまに舌打ちしやがった!」
「気にしないでください、ちょっと面倒だな、と苛ついただけです」
「そんな言い方されて気にしないわけがないだろ!」
「まったく、無駄に細かい人ですね」
「村の決算書に謎の収入があったら普通気にするだろ!?」
「先輩は仕事なんてしないで悠々自適のぐうたら生活していればいいんです。そういった実務はすべてこの私が仕切りますから。どうせ邪魔なんですし」
「可愛い嫁の手伝いをしてやろうとした夫に向かってぐうたらとか邪魔とか言うなよ。マジでへこむからさぁ」
「か、可愛い嫁を信じるのも夫の義務です」
「うん、そこですぐ顔を真っ赤にしちゃうところが実に可愛いな、お前は」
「可愛いを連呼すれば女の機嫌を取れるなどと痛い勘違いをしてる先輩の脳の出来が残念でなりません」
「少なくともお前の機嫌は取れると確信しているぞ、可愛いくらら。可愛いと思ってなければ、お前みたいな口と性格の悪いやつを娶れるもんか」
「……っ」
「で、この謎の収入はなんだ?」
「……薬です」
「薬ぃ!? まっまさかヤバいやつじゃないだろうな!?」
「ご安心を。そんなリスクを私が冒すとでも? 私が犯されるのはどこかの性欲だけが肥大した全身睾丸のごとき変態男にだけです」
「その変態に可愛いって言われて真っ赤になってるやつに言われたくないが」
「私の顔が赤く見えるのは先輩の眼球が腐って出血してるせいです。腐りきった脳の一部が目に流れ込んだと考えられます」
「だったらその合法のお薬で俺の残念な脳みそも治してくれよ。……マジで合法、なんだろうな?」
「……」
「なぜ目を逸らす!? ってかなんの薬だよ、誰が作ってんだよ!?」
「先輩は知らないほうが幸せな事実がこの鬼江村には隠されているんです」
「言えって」
「ただの睡眠薬や精力剤ですよ。この辺りで採取できる薬草などを原材料に、村に代々伝わる方法で製造しているだけです」
「安全なんだろうな?」
「身内を使っての人体実験ではなんの副作用も出ていません」
「さらっと怖い単語出た! 人体実験とか日常会話で初めて聞いたよ!…………身内って、まさか」
「勘違いしないでください。いつでもどこでも誰でも二十四時三十七分六百八十七日年中無休で発情しまくる先輩になぜ精力剤が必要となる要素があるのですか」
「なぜ火星の自転周期と公転周期!?」
「先輩のくせになぜ火星のことを知ってるんですか。先輩のくせに」
「本気で驚いた顔するなよ! あと、確かに俺はエロいし精力剤いらん気もしないでもないが、発情するのは嫁たちだけだぞ!?」
「普通、嫁に『たち』という接尾語は用いません」
「事実だからしゃあないだろ!」
「開き直りましたねこの強姦魔。お巡りさんここです」
「ええい、話が終わらん!……身内って、誰だよ。副作用ないって嘘じゃないんだな?」
「うららの従姉妹で、身元もしっかりしている、信用できる人物です」
「その信用できる人間がなぜ睡眠薬やら精力剤を?」
「義理の父親を籠絡して既成事実をこさえようとしてるようです」
「一気に信用度落ちた!」
「ちなみにちゃんとターゲットを堕とすことに成功したそうです」
「うわぁ!」
「今度は知り合いの女子高生が家庭教師をしてくれた大学生に使うと聞いてます」
「う……そ、それはまだ、さっきのよりは理解できる……のか、な?」
「でも恋敵は自分の母親とのことです」
「ああっ、どろどろだ!」
「女子高生二人と担任教師をまとめて犯して重婚したケダモノのごとき先輩に偉そうに発言する権利があるとでも?」
「言い返せないのがつらい……」
「……興味、あるのですか?」
「は? なにに?」
「もし、名ばかりのトップではあるにせよ、村で製造してる薬の効能を自分自身で試してみたいと言うのでしたら、しかたありませんから、サンプルをお渡ししますが。もちろん、心底イヤではありますが、正妻としての義務感から、イヤイヤ、野獣と化した先輩のお相手をしてもかまいませんが」
「…………サンプル、くれ」
「……はい」

(終)