甘すぎる帰省 上
青橋由高
綜合図書
2016-02-24


 特選小説での16作目にして初のフォトノベルス。

 フォトノベルスというのは、巻頭のカラーページで、いつものイラストの代わりに実写のフォト(当然エロいやつ!)がつくやつ……だと思います、多分。私も初めてだからよくわかってないです……。
 わかってるのは、短期集中掲載で、来月も再来月も〆切があることと、いつもの半分未満しかページがないという、まったくもっての悪条件。私にとっては、ですけどね。

 どんだけ少ないかというと、いつもが原稿用紙40枚程度なのに対して、フォトノベルスは15枚程度。数字にすると37.5%。厳しいよ! もっと書きたいよ! 40枚だって少なすぎるのに!
 でも、巻頭カラーとか連続掲載という甘い響きに屈してほいほいと承諾したのは私です。
 だってなんか人気作家っぽいじゃん! 実際はんなことないけれど!

 さて、そんなわけで(多分)3号連続掲載のようなので、せっかくだから連作形式にしました。
 連載、というほどではなく、それぞれ単発で読んでも問題ないように、と心がけてます。
 ただし、主人公と場所だけは同じで、時間的にもほとんど連続させるつもりです。
 少なくとも2回目(もう書き終わってます)はこの1回目の翌日くらいの話になってます。

 ネタとしてはありがちな、田舎への帰省ものです。同窓会でかつての恋人と再会して……という、黄金パターン。
 枚数がとにかく少ないから、私の好きな、無駄にひねった設定が入り込む隙間がございません。まったくなかったです、ホント。
 この1回目、初稿から相当削りましたからね。序盤なんてもうほとんど全面書き直し。毎度ですけど、本当に効率悪い執筆スタイルです、このエロ作家。

 実は一度原稿を送って安堵してたら、担当さんから「枚数オーバーしてます」との連絡が。
 カラーだから〆切早いので、慌てて削りました。一番最初の原稿と同じとは思えないくらいシンプルになってます。
 本来は色々あったのよ、序盤の再会シーンとかも! うう、もっとしっかり書き込みたかった……。

 あ、だけど、エロシーンは一切削ってません。がっつり、エロエロにしてみたつもりです。

 さあ、次回はどんなヒロインが出てくるでしょうか。ふふふのふ。